公明党神奈川県議団

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犬猫の殺処分ゼロを目指した取組について

西村 くにこ 議員 (川崎市川崎区)

質問要旨

公明党神奈川県本部では、終生飼育やマイクロチップの装着の推進などを掲げており、本県がこれらの課題に先進的に取り組むことを期待している。また、動物保護センターは、 40年以上前に、捕獲した犬を収容し、殺処分する目的で建てられたが、それらを想起させる焼却処分場もそのままで、施設の老朽化が進んでいる。今後、収容した動物の譲渡を推進し、動物愛護の先進的施策を進めていくには、動物保護センターの整備が必要であり、県財政が厳しい中、広く寄付を募る基金の創設なども視野に入れて検討を進めるべきである。

そこで、収容している動物をとりまく環境を整備することは大変重要な課題であると考えるが、動物保護センターの建替えについてどのように考えているのか。また、犬猫殺処分ゼロを目指すために、終生飼育を推進していくことや、マイクロチップの装着を推進していくことについて、今後、どのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

知事答弁

はじめに、羽田空港の機能強化案が地元や県全体にもたらすメリットについてです。
首都圏空港は、現在の処理能力では、 2020年代に航空需要を満たしきれないという予測であり、近隣諸国の主要空港との競争を勝ち抜き、アジアなどの成長力を取り込むために、さらなる機能強化が強く求められています。
特に、羽田空港の国際線発着枠の拡大は、本県に、「ヒト」や「モノ」の大きな流れをもたらしますので、そのメリットは多大なものがあります。
県が、平成 24年度に行った調査では、羽田空港を利用する外国人の約4割が本県を訪れるという結果が出ていますし、21年度に行った羽田国際化に関する調査では、多額の経済効果が全県域に及ぶと分析されています。
また、地元の殿町地区においては、海外との人材交流や経済活動の利便性が一段と高まりますので、グローバル企業の進出が促進され、周辺地域でのビジネスチャンスも膨らむと期待されています。
次に、新たな飛行経路による殿町地区への影響についてです。
新たな飛行経路は、南風のときに、航空機が南西向きに離陸し、殿町地区上空を低い高度で上昇するというものであります。
国からは、騒音影響がある地域の概略の予測図が示されており、実験動物中央研究所など研究施設がある殿町地区やそれに隣接する地域などが、影響を受けるとされています。
ただ、騒音の影響範囲は、実際に使用する航空機の種類や飛行経路などで大きく変わりますし、瞬間的に発生する騒音や振動がどの程度あって、それが研究環境にどのような影響を与えるかなど詳しいことは、まだ確認されていません。
そこで、県では、この地域の特性に即した詳細な影響予測や対策などについて、丁寧な説明をするよう、国に求めているところです。
また、地域の声をお聞きすることが大変重要となりますので、川崎市と連携して、町内会や企業も参加している「殿町 3丁目地区連絡協議会」などから意見や要望をいただいて集約した上で、国に要請してまいります。

要望

動物保護センター、こちらは、建替えを知事も目標としてくださっていると受け止めさせていただきました。ただ、ヒューマンファーストと言いますか、なかなか動物の方にまで予算が回ってこないという現状があるかもしれません。そこで考えたのが、基金でした。動物、ペットを家族のように感じている方々の理解を得ながら、県民の思いを込めた、動物愛護にふさわしい拠点の整備へと進めて欲しいと思います。
最後に、マハトマ・ガンジーの言葉を添えて質問を終わります。

「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で解る」