建替えを行う津久井やまゆり園の基本的な機能について
佐々木 正行 議員(相模原市)
 質問要旨
 県は、津久井やまゆり園事件の発生により、甚大な被害を受けた同園の再生に向けて、9月23日に開催された「津久井やまゆり園事件再発防止対策・再生本部会議」において、全面的な建替えを行うとする大きな方向性を決定した。
 これを受け、県では、園の将来を見据え、建替えにあたっての基本的考え方を定める「津久井やまゆり園再生基本構想」の今年度中の策定に向け、作業を進めていることは承知している。しかし、新しい園を作っていくためには、先ず、安全管理や生活環境など基本的な点において、現状、園が持つ機能がどのような状況かしっかり把握した上で、今後どのような機能を持つべきなのか、しっかりと検討を進めていく必要がある。

 そこで、津久井やまゆり園の建替えにあたり、現時点で、基本的にどのような機能を園に持たせようとしているのか、所見を伺いたい。


 知事答弁
 津久井やまゆり園は、長年にわたる地域との交流があり、周辺住民の方々に好意的に受入れていただいている施設です。また、利用者支援の面においても、家族会の期待にしっかりと応えており、これらの優れた面は、建替え後も着実に継承していきたいと考えています。
 一方、津久井やまゆり園事件検証委員会で指摘を受けたとおり、不審者侵入防止など、安全管理の面に課題があります。
 また、生活環境の面でも、居室が主に2人部屋であることや、1ユニットに20人の利用者の方々が生活されていることなど、平成8年に建設した当時は先進的であったものが、現在では、時代にそぐわなくなってきているという状況があります。
 県では、園の建替えにあたって、これらの状況に対応して再生に相応しい施設とするため、現在、様々な観点から検討しています。
 具体的には、まず、施設の安全管理の面では、防犯ガラスやセンサー付き防犯カメラの設置など、検証委員会の報告書を踏まえて検討を進めています。更に、本県が力を入れているロボット技術活用の可能性なども検討していきます。
 また、生活環境の面では、すべての居室を個室化し、利用者のプライバシーを確保するとともに、家庭的な雰囲気が感じられるよう、ユニットを小規模化することについても検討を進めています。
 さらに、この事件をきっかけに、決して園が閉鎖的な施設とならないよう、地域住民との交流を一層深めていくための機能を充実していくことも重要です。
 具体的には、安全面を確保しつつ、地域の方々と一体となって行うボランティア活動などの場として、また、災害時には避難所として活用できるよう、体育館、グランド等を積極的に開放することなどについて、検討を進めています。
 今後も、家族会や障害当事者のご意見を伺いながら検討を進め、津久井やまゆり園の再生に相応しい建替えとなるよう、しっかりと取り組んでまいります。