災害対応の事後検証(AAR)について
赤井 かずのり 議員(平塚市)
 質問要旨
 アメリカには、「AAR」という事後検証の仕組みがある。米軍で戦闘や演習が終わった後に、参加者が集まって議論し、課題を見つけ、その課題に対する解決策を参加者が自ら導き出して、その後の改善に繋げる評価システムである。
 近年、大規模な災害が続いているが、こうした災害の後には、国などがその災害対応の課題を検討し、その後の対策の強化が図られているものと思う。事後検証をしっかりと行い、必要な見直しを進めていく、いわゆるPDCAサイクルの考え方は、すでに防災訓練など、終了後の関係機関による振り返りなどで実施されているように、災害対応の観点から大変有用であると考える。

 そこで、本県の災害対応力の向上を図るうえで、しっかりとした事後検証(AAR)に基づくPDCAサイクルの確立を図ることが重要であり、そのためには、平素の訓練や災害対応などで検証を重ね、その後に活かすことが必要だと考えるが、所見を伺いたい。


 知事答弁
 AARは、訓練や災害対処を終えた後に、当事者が集まって議論し、自ら課題と解決策を明らかにすることで、次の改善につなげていく仕組みだと承知しています。
このAARは、米国陸軍で生まれ、その後、危機管理部門を中心に広く普及し、今では、我が国の自衛隊でも取り入れていると聞いています。
 近年、激化、多様化する災害に、常に的確に対応していく上で、このAARの考え方は、本県の災害対策においても大変有用です。
 先月実施した国民保護実動訓練では、昨年の成果や課題を基に、より実践的な、ブラインド型訓練にするなどの対応を行っています。
 今後、2019年のラクビーワールドカップや、翌年のオリンピック・パラリンピックに向け、これまでの訓練をしっかりと評価、検証し、内容の一層の充実に努めてまいります。
 また、毎年実施している「ビッグレスキューかながわ」では、常に、多くの参加機関とともに、訓練後のふり返りを行い、次回の訓練につなげているところです。
 本年9月の訓練は、例年以上の規模で実施しますので、訓練終了後には、AARの考え方も参考にしながら、きめ細かな検証を行っていきたいと考えています。
 さらに、熊本地震の災害対応については、国が検証結果を公表しており、県では、この内容を参考に、すでに、県地域防災計画を修正したところです。
 このような他県での災害事例を、本県の対策に活かしていくことも、重要な視点と考えています。
 県は、今後とも、このような取組により、ご指摘のAARの考え方を参考に、訓練や計画の充実を進め、災害対応力の向上を図っていきます。