石油コンビナートのスロッシング対策について
藤井 しんすけ 議員(横浜市神奈川区)
 質問要旨
 長周期地震動は、石油コンビナートの浮き屋根式屋外タンクを大きく揺らすが、これをスロッシングと言い、石油タンクの火災の一因として知られている。
 本県に立地している石油コンビナートには、多くの浮き屋根式屋外タンクが存在する。万一、スロッシングにより火災が発生した場合には、石油コンビナートそのものだけではなく、近接する地域にも被害が及ぶのではないかと危惧される。本県の石油コンビナート地域において、スロッシング対策は重要な課題であり、昨年3月に神奈川県石油コンビナート等防災計画において、スロッシング対策の充実・強化を打ち出している。

 そこで、石油コンビナート地域において、想定される大地震により発生が懸念されるスロッシングに対する防災対策を、前に進めていくべきであると考えるが、所見を伺いたい。


 知事答弁
 本県の石油コンビナートは、我が国最大級の規模があり、原油等の貯蔵タンクが数多くあります。大規模な地震により、スロッシングが発生し、あふれた原油に引火した場合などには、大規模な災害に至る可能性があります。
 そこで、県では、「石油コンビナート等防災計画」の中で、スロッシング対策を位置づけ、取り組んでいます。
 取組の第一は、「設備の安全対策」です。まず、タンクの外に原油等があふれないように、貯蔵する原油等の液面の高さの適切な管理を事業者に徹底させています。
 また、浮き屋根が破損して、被害が拡大しないように、タンクの耐震改修を進めています。
 取組の第二は、「スロッシング被害の早期検知」です。大規模な地震が発生した場合は、多くのタンクの中から、どのタンクに被害があるかを、早期に発見することが重要です。
 このため、今年度から、地震の波形とタンクの液面データから、被害を早期に検知する「スロッシング予測システム」を、全国で初めて、本県が導入しました。来年度は、この予測システムを活用し、石油コンビナート地域の事業所や、消防など、関係機関と合同で、防災訓練を行う予定です。
 今後とも、こうした取組により、本県の石油コンビナートが、災害に強い産業拠点であり続けるよう、防災対策をしっかりと進めてまいります。