インクルーシブ教育の推進について
藤井 しんすけ 議員(横浜市神奈川区)
 質問要旨
 「県立高校改革実施計画」T期計画で、茅ケ崎高校、厚木西高校及び足柄高校の3校をインクルーシブ教育実践推進校のパイロット校に指定し、平成29年度から、各地域の公立中学校を対象とした連携募集の制度により、知的障がいのある生徒を受け入れることとしている。
 県内公立高校における平成29年度入学者選抜の志願者数が公表されたが、パイロット校の連携募集については3校とも志願者が募集定員に満たなかった状況を見ると、当初想定していた教育活動が十分に行われるのか、心配されるところである。

 そこで、教育委員会では、平成29年度入学者選抜における各パイロット校の連携募集の志願状況をどのように受け止めているのか伺いたい。また、この志願状況を踏まえ、今後、パイロット校におけるインクルーシブ教育をどのように進めていくのか、併せて伺いたい。


 教育長答弁
 県教育委員会では、平成29年度の、インクルーシブ教育実践推進校の入学者選抜に向けて、まず、連携する地域の中学校の生徒・保護者に、パイロット校をよく知っていただくことが大切と考え、昨年3月以降、学校説明会や、見学会などを開催してきました。
 これらの見学会などは、パイロット校3校合わせて、36回実施し、延べ331人の中学生や保護者に、ご参加いただきました。
 しかし、パイロット校の取組は、全国的に例がなく、また、実際の教育活動が見えない、ということもあり、中学校における進路指導が難しかった、という声も寄せられています。
 志願者数については、募集定員には届かなかったものの、各校とも、3から7クラス規模で、障がいのある生徒とない生徒が共に学べる体制となります。
 私としては、高校でのインクルーシブ教育に向けて、まずはスタートを切ることができた、と受け止めております。
 本年4月からは、パイロット校3校で、これまで準備してきた、指導体制などを変更することなく、生徒一人ひとりの教育的ニーズを踏まえた、インクルーシブな教育活動を展開していきます。
 また、来年度以降の入学者選抜に向けては、こうした、4月に入学する生徒たちの、高校生活の様子について、中学校の進路指導の担当教員や、中学生、保護者の皆さんに、丁寧にお伝えし、志願について、より積極的にご検討いただけるようにしていきます。
 県教育委員会としては、パイロット校で学ぶすべての生徒が、相互に理解を深め、将来、共生社会の担い手となってもらえるよう、これからも、しっかりと取り組んでまいります。