未病改善を柱の一つとして進めているヘルスケア・ニューフロンティアの目標の明確化と組織の見直しについて
鈴木 ひでし 議員(横浜市鶴見区)
 質問要旨
 ヘルスケア・ニューフロンティアで様々な事業が行われているが、その成果が県民にはよく分からない。
 これらの施策を続けるからには、例えば、ある事業を行った場合、そこに何人が参加し、過去の事例から見てそのうち50%が行動変容を起こすと予測し、5年後には糖尿病患者の率を0.5%下げるなど、事業の効果と目標の間の因果関係を明確に設定し、県民への説明責任を果たす必要がある。
 また、成果がわかりにくいのは、ヘルスケア・ニューフロンティア本部推進室と保健福祉局で別々に事業をやっていることも原因である。
 
 そこで、未病改善を柱の一つとして進めているヘルスケア・ニューフロンティアについて、目標と効果、そして両者の因果関係を明確に設定し、県民への説明責任を果たすべきと考えるが、所見を伺いたい。
 また、ヘルスケアの事業を保健福祉局に統合するなど、組織の見直しを行うべきだと考えるが、併せて所見を伺いたい。


 知事答弁
 ヘルスケア・ニューフロンティアをさらに進めていくためには、目標や取組成果などの見える化を図り、より多くの県民の皆様にご理解いただくことが重要と考えます。
 そこで、健康寿命日本一を目指す中で、その実現につながる、新たな数値目標も検討してまいります。
 また、様々な施策にまたがるヘルスケア・ニューフロンティアの取組みを、未病や最先端医療など6つの柱に整理して、それぞれ中間的な目標を設定し、取組みの成果や進捗状況を把握できるようにします。
 具体的には、マイME-BYOカルテの利用者数や未病産業における新たな商品・サービスの事業化件数など、達成度を数値で明らかにしていきます。
 加えて、県民の行動変容を促すため、未病の状態や将来のリスクを示す未病指標の構築に取り組んでいきます。
 これにより、メタボ予備軍の早期発見や生活習慣病の重症化予防が可能となり、健康寿命の延伸につながるものと考えています。
今後も、ヘルスケア・ニューフロンティアの見える化を一層進めることで、県民の皆様への説明責任を果たしていきます。
 ヘルスケア・ニューフロンティアの取組みは、超高齢社会を乗り越えるため、未病産業の創出、最先端医療技術の開発、ICTの活用、グローバル展開など幅広い分野にわたる、これまでにない取組みを推進していくものです。
 こうした取組みについては、複数の局に施策がまたがっていることから、私を本部長とするヘルスケア・ニューフロンティア推進本部を設置し、保健福祉局や産業労働局をはじめ、関係各局と連携しながら進めています。
 平成28年4月に設置した、政策局のヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室では、全庁にわたる関連施策について全体的な調整を行うとともに、未成熟な課題への対応とその事業化までの業務を主な役割としています。
 そして、軌道に乗った後の具体的な事業展開につきましては、速やかに関係局に業務を移管するとともに、民間主導の取組みにつなげてまいります。
 ヘルスケア・ニューフロンティアを進める組織体制につきましては、こうした過程の中で、検討してまいります。

 再質問
 コンサル事業が40本、28年度約1千万円以上。どんな風に成果が出ているのか。今後、どのように対応されていくのかコメントをいただきたい。

 再質問への知事答弁
 ヘルスケア・ニューフロンティアは、これまで県が取り組んだことがない新しい分野、これを切り拓く取組みであります。そのため、専門性の高い事業が多く、外部の専門的な知見、ノウハウなどを活用しながら、事業を進める必要があります。
 一方、今年度の当初予算編成の際には、厳しい財政状況の中で、この委託事業につきましても、全庁的な効果・成果の検証を行い、選択と集中の観点から見直しを行いました。
 その結果、ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室では、1千万円を超える委託事業、28年度、議員は40件とおっしゃいましたが、実は39件、39件から、それを思いっきり選択と集中の観点から見直しを行いまして、29年度は19件となる見込みです。
 来年度の当初予算編成におきましても、目的や内容に照らして、委託の必要性や効果を十分に見極めることとしております。
コンサルバブルなんていわれることはまったくないように、全力を尽くしてまいりたいとそのように思っています。

 要望
 使ったお金を総括されないのは、行政だけだと思います。具体的に行政として、これだけのお金をつぎ込んだんだから、こうなったというものを、見える化しなければ、いつか、行政は必ずそれなりの結果が問われる時代が来ると思います。
 そういうところを見ながら、おひとりおひとりの、汗を流して納税している1人ひとりの税金が大事に使われるようにこれを祈って要望といたします。