公明党神奈川県議団

ホーム所属議員 重点政策 活動リポート ニュース 本会議 常任委員会 特別委員会 ご意見・ご要望

口蹄疫の現地視察 都農町

訪問日付:平成23年11月24日
場所:都農町役場

口蹄疫の現地視察 都農町

午後2時30分から国富町議会議員の今村東郷氏の案内で都農町役場を訪問した。議会開会中にも関わらず、河野正和町長はじめ長友町議会議員、JA尾鈴の山元課長、尾鈴豚友会の服部氏等々、多くの関係者にお集まりいただき、口蹄疫発生から終息までの現場の声を十分に聞かせていただいた。
資料参照

未だに原因が分からないもどかしさや、飼養という意味よりも家族の一員として家畜を育てた牛豚を処分しなければならない、それも口蹄疫にかかっていない家畜をわざわざワクチンを打ち処分したということは、県を、国を思っての最大の防疫だと思い、泣く泣く県の決定に従った、との言葉に胸が詰まる。TPPや国、県の防疫体制の強化等々論議は1時間を優に超えてしまった。薄暗くなった5時過ぎ、実際に処分した牛豚を埋めた場所に町役場の職員が案内をしてくださった。

盛り上がった土の下には多くの家畜が埋められている。職員からは、家畜がどのように処分されたかを写真を使って説明を受けた。処分を受ける牛に受賞したメダルを掛けているものや感謝の手紙、首飾り等々、どんな思いで畜産に関わった方々が牛や豚を見送ったのか!自然と涙がとめどもなく溢れてきた。
「天国でまた会おうね」「ほんとにありがとう」等々、家族を失う畜産業の方々の叫びともいえる言葉の数々に、一同、心から合掌を捧げる。

このような事を決して起こしはならない。絶対に繰り返してはならないと「畜魂碑」に向かい決意をした。
 畜魂碑の裏にたった1頭きりを処分した方の名前があった。きっと自分の分身のように育ててきたのだろう。どんな思いで処分地に送ったのだろうと、一同こみ上げて来るものを隠しきれない。

 午後6時を過ぎ、廻りは真っ暗。宿舎のホテルに向け車を走らせながら、これから季節を迎える新型インフルエンザの防疫体制についても、活発に議論を重ねた。