公明党神奈川県議団

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嬉野市におけるユニバーサルデザインの取り組みについて

訪問日付:平成25年11月25日
場所:嬉野温泉 佐賀嬉野バリアフリーツアーセンター

嬉野市におけるユニバーサルデザインの取り組みについて

11月25日、午後2時から嬉野市文化センターで約1時間、嬉野市のユニバーサルデザインに関する取り組みについて、バリアフリーも含めて取組の経緯及び質疑を行った。

嬉野市市議会議長の太田 重喜議長のご挨拶の後、企画部部長の小野彰一氏、同じく企画部 地域づくり・結婚支援課 課長の山口 久義氏と副課長の荒川 浩二氏が説明を行い、その後、嬉野温泉公衆浴場「シーボルトの湯」「大正屋 湯宿 清流」において現地調査を行った。

平成18年度の合併後の市町村における独自の地域資源を活用した新たな地域振興策を検討する「地域活性化恊働プラン策定事業」の支援を受けて、嬉野市のまちづくりをどのようにしていくかという議論を重ね、主産業である温泉を中心とする観光産業を軸に進めていった。
 新たな観光客の掘り起こしを策として、障がい者・高齢者観光に着目し、障がい者の方が、嬉野にくれば、安心して町を散策して、宿に戻れば、障がい者に配慮したバリアフリーの部屋が用意してあり、露天風呂に入る事も出来るなど、旅そのものを満喫できる観光地づくりをする事にした。

障がい者・高齢者の方が同行する旅行となると、行き先が限定されることになり、多くの観光客を期待できるのではないか、という見込みがある。

さらに、障がい者にやさしいまちは、高齢者にもやさしいまちにすることにより、今後の超高齢化社会を想定した場合においても、高齢者の方々にも楽しんでもらえる観光地は、必ず必要性を増す者と考えている。

障がい者・高齢者へのおもてなしは、相手の立場に立った思いやりが基本となる。
観光従事者の、健常者を含めた全体的な接客サービスの底上げに効果が期待できる者と考え、嬉野市では「ユニバーサルデザイン・バリアフリーを基本とするまちづくり」を進めることにした。

プランの目玉である、佐賀嬉野バリアフリーツアーセンターは伊勢志摩に次ぐ、日本で2番目のバリアフリーツアーセンターとして、平成19年12月6日にオープンした。
市内の旅館・観光施設の調査・分析を継続して実施中で、蓄積したデータをもとに、ハンディーキャップを持つ観光客の度合いに応じた嬉野の旅の楽しみ方を情報提供している。
現在で、旅館11件、その他48件の調査を行い、情報提供としては個人へ45件の回答をしている。また、マスコミの関心も高く、多くの取材がある。

障がい者には、1cmの段差の存在も、バリアになることがあるため、調査は実際に車いす利用者が参加して詳細に行われ、あらゆるバリアの把握につとめている。

バリアフリーツアーセンターは啓発活動においても中心的な役割を果たしており、小学校での車いす体験教室の実施や温泉入浴リフトの実演等で協力をしている。
これからも町外車・高齢者の立場に寄り添ってすすめていくことを願う。