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島原半島ジオパークの観光施設と災害調査

訪問日付:平成25年11月26日
場所:島原半島ジオパーク

島原半島ジオパークの観光施設と災害調査

11月26日、午後1時から島原半島ジオパークの観光視察について、雲仙岳災害記念館に併設されている島原半島ジオパーク推進連絡協議会事務局を訪れ、経緯及び質疑を行った。

雲仙岳災害記念館 主任指導主事の寺井邦久氏、一般社団法人島原半島観光連盟 事務局長の森内 久登氏、島原半島ジオパーク推進連絡協議会 事務局長の田口克哉氏が、説明を行い、その後、大野木場砂防みらい館、旧大野木場小学校校舎、仁田峠第2展望台を訪れ雲仙岳災害の爪痕を調査した。

島原半島は、島原市、雲仙市、南島原市の3つの市を有する。その中心ともいえる雲仙温泉地域は、日本で一番最初の国立公園となり、歴史のある観光地として国内外に認知されている。

2008年に、ジオパークの範囲にあるすべての地方自治体(島原市、雲仙市、南島原市及び長崎県)と、ジオパーク活動及びその推進事業に協力できる商工・観光団体、公的団体、博物館的施設、ガイド団体、地元マスコミなどによって構成される島原半島ジオパーク推進連絡協議会が発足。
同年に発足したばかりの日本ジオパークネットワークに第一号加盟し、翌2009年8月には、洞爺湖有珠山ジオパーク、糸魚川ジオパークとともに日本初の世界ジオパークネットワークへの加盟が認定された。

ジオパークを守りながら上手に活用している姿を評価され、2012年(平成24年)5月12日〜5月15日「第5回ジオパーク国際ユネスコ会議」が島原半島で開催された。
さらに、4年ごとに行われる世界ジオパークの再審査にも2013年に再認定。
これは、発地におけるジオパークへの誘客、地域の受け入れ態勢の整備、ジオパークガイドの養成、「島原半島サマーキャンペーン」などによる民間企業のジオパークへの参画の拡大、ジオパークを活用した持続可能な地域振興の実現などの努力がなしえたことであるとの説明を受けた。

大野木場砂防みらい館より砂防工事を遠望

火砕流が到達する危険な警戒区域内において、堆積土砂の除去作業のため、すべて遠隔操作で行う技術が開発され、ブルドーザによる押土・集土、バックホウによる掘削・積込み、ダンプトラックによる搬出という一連の除石作業を行われた。

報道陣が詰めかけていた通称「定点」と呼ばれた撮影拠点には、現在、白い三角錐の塔が建てられている。

平成3年9月15日の火砕流で全勝した旧大野木場小学校校舎

南島原市深江町にある大野木場小学校は、1991年(平成3年)9月15日18時54分に発生した大火砕流に伴う高温の熱風によって消失した。
この旧大場木場小学校の校舎は、現在でも被災当時のまま保存・展示されている。