公明党神奈川県議団

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ものづくり人材の育成について

小野寺 慎一郎 議員(横浜市旭区)

質問

産業技術短期大学校については、神奈川の発展に寄与する骨太な産業人材の育成が大きな使命であると考えるべきだが、本県の産業構造は確実に変化してきており、先端技術が求められるようになってきている。今後はそうしたニーズに応えられるよう、学科の再編も視野に入れ、教育内容のイノベーションを図るべきで、短期大学校と大学との単位互換の仕組みをつくることが有効ではないかと考えるが、厚生労働省の働きかけに対し、文部科学省の反応は鈍いと聞いている。国の動きが遅いのならば、工学系の大学・学部も多く立地している本県の特性を生かし、特区による交流、単位互換を実現することも視野に入れるべきである。また、県産業技術センター等の専門職による講座や短期大学校の教員を兼務してもらうことや、単位互換等の実現が当分先なら、大学の教授、准教授等を本短期大学校に招き、教壇に立ってもらうということも考えられる。  そこで、産業技術短期大学校の教育内容を充実させ、本県の産業構造の変化にも対応できる骨太な産業人材を育成するために、県内の工学系大学・学部との交流や教師陣のさらなる充実を図っていくべきと考えるが、所見を伺いたい。

黒岩知事答弁

最後に、産業技術短期大学校における、ものづくり人材の育成について、お尋ねがありました。  産業技術短期大学校は、技術革新により高度化するものづくりに、的確に対応できる人材を育成する職業能力開発の中核施設であります。  同校では、専門的な知識と実際の製造現場で通用する確かな技術・技能を身につけた「実践技術者」の育成を目指しております。  このため、徹底した実験・実技指導を行うとともに、大学教授の経験者等による専門性の高い講義も実施しております。  このような取組により、産業界のニーズに対応した実践技術者を養成しており、この5年間の就職率は、97%となっております。 しかし、産業界において技術革新が急速に進む中、より専門性の高い人材が求められていることから、先端技術の研究・開発に取り組む大学や研究機関との連携を進め、学生が新しい技術を習得する機会を設けることが必要となっております。  そこで、産業技術センターにおいて、学生が先端技術を学習・体験できる場を作るとともに、研究員による講義などを実施してまいります。  また、大学との単位互換については、現在、厚生労働省と文部科学省との調整が行われておりますので、こうした国の動向も注視しながら、県内工学系大学等に交流・連携を働きかけてまいります。  このような取組を通じて、神奈川のものづくり産業を支える人材の育成に努めてまいります。  答弁は以上です。