公明党神奈川県議団

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ユニバーサルツーリズムについて

西村 くにこ(川崎市川崎区)

質問

今後の観光の振興に当たっては、高齢者の誘客のための取組が重要であり、ニーズに沿った幅広い観光魅力を生み出すことはもちろんだが、スロープなどのバリアフリー設備も充実していかなくてはならない。
本年5月、奈良県は観光スポットのバリアフリーマップを作成し、バリアフリー情報だけでなく、道中が車いすで走行できるかなどの詳細情報も発信しており、このようなユニバーサルツーリズムの取組は、来訪者の拡大はもちろん、県のイメージアップにも大きく繋がる。
バリアフリー設備の整備促進といったハード面と情報発信といったソフト面の両面から関係部局が連携し取り組んでいかなければならない。
また、ユニバーサルツーリズムという観点では、外国人観光客が不自由なく観光旅行できるための環境整備も不可欠であり、言語の壁を越えた、分かりやすい表示や案内を充実させることが重要である。
そこで、ユニバーサルツーリズムの推進は、今後、益々重要になると考えられるが、これまでどの様な取組を行い、今後どのように行っていく考えなのか、所見を伺いたい。

黒岩知事答弁

高齢者や障害のある方、外国人など、誰もが安心して旅行できる環境を整備することは、地域のマグネット力を高め、来訪者の増加に大きく貢献するものであります。
そのため、本県ではユニバーサルツーリズムの促進を観光振興計画の柱に位置づけ、関係部局が一体となって、様々な取組を行っております。
具体的には、宿泊施設などを含む公共的施設について、その新築、増築の際には、「みんなのバリアフリー街づくり条例」に基づき、スロープや手すりを設けるといったバリアフリー化を進めております。
また、情報発信の取組として、県観光協会のホームページを通じて、宿泊施設や観光施設のバリアフリー設備に関する情報を提供しております。
現在、県内の観光施設や宿泊施設など2千以上の施設を対象にバリアフリーに関する調査を行っており、今後、ホームページの施設情報を絵文字化するなど、分かりやすい情報発信を行ってまいります。
さらに、外国人旅行者が不自由なく観光できるよう、箱根ではバス路線の表示の統一化や記号化を行い、横浜ではAPEC開催を契機として、270箇所の案内板を多言語化しました。
今後は、更にユニバーサルツーリズムの推進に向け、様々なニーズを把握し、市町村や民間事業者、観光関連のボランティア団体等と連携して、誰にもやさしい、ホスピタリティあふれる神奈川の観光地づくりに取り組んでまいります。