公明党神奈川県議団

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神奈川のエネルギー政策について

佐々木 正行議員 (相模原市)

質問要旨

エネルギーの問題は、ベストミックスが重要であり、「創エネ」「省エネ」「蓄エネ」の関係についても言える。
「省エネ」だけでなく「創エネ」の側面も併せ持ったシステムとして「コージェネレーションシステム」、略してコジェネがあり、そのコジェネの燃料として一番多く活用されているのは、天然ガスである。
安定的なエネルギーを考えたとき、天然ガスは非常に重要な選択肢であり、防災対策の観点からも、地域が中心となった分散型に移行する必要があり、コジェネは、ますます重要性を増している。
天然ガスコジェネについて、例えば、住宅用太陽光発電補助の予算を有効活用するなど、県としても何らかの支援を行うべきである。

そこで、「創エネ」「省エネ」「蓄エネ」を組み合わせて、効率的なエネルギー需要を目指す「かながわスマートエネルギー構想」を推進していくためには、コジェネ普及は極めて重要と考えるが、天然ガスを燃料としたコジェネに対する認識と、普及に向けた県の支援について、所見を伺う。

黒岩知事答弁

次に、天然ガスを燃料としたコージェネレーションシステム、いわゆるコジェネについてのお尋ねです。
コジェネは、エンジンやタービン等で発電し、その際に発生する熱も有効利用することから、エネルギー効率が高く、優れた省エネ性能を有しています。
また、発電量が安定しており、太陽光発電などを導入した際に、電力需要に応じてコジェネを効率的に運転することで、需給の安定化を図ることができます。
さらに、本年6月には、コジェネで発電する電気を売電できる市場が開設されましたので、今後、この市場を通じた取引が本格化すれば、分散型エネルギーシステムの構築につながってまいります。
このように、コジェネの普及は、地域における効率的なエネルギー需給の実現を目指す、「かながわスマートエネルギー構想」の重要な取組みの一つになると考えております。
しかしながら、コジェネの導入経費はまだ高く、投資費用の回収に長期間を要することが課題となっており、普及が拡大しておりません。
そこで、国では、比較的規模が大きい工場や商業施設等に導入する、発電電力が10キロワット以上の設備を対象に、補助制度を設けています。
一方、ホテル等の宿泊施設や福祉施設、コンビニエンスストアなど、電力と熱を恒常的に使うものの、10キロワット未満で足りる施設も多数あります。
そこで、県といたしましては、こうした施設に重点をおき、コジェネの有効性を周知するとともに、普及に向けた方策を検討してまいります。

要望

神奈川のエネルギー政策についてでありますけれども、コジェネの普及も重要な取組みであるというふうにおっしゃっていただいたことは評価をさせていただきたいと思いますが、ベストミックスで、スマートエネルギー構想をやっていくというふうにした方が私はいいと思っておりまして、どちらかというと太陽光一辺倒であると、創エネに偏っているんじゃないかというふうに見える部分もあります。構想としては「省エネ」「創エネ」「蓄エネ」とあると思うのですが、私はもっと省エネの方に力を入れて県民が取り組めるような、そういうものを発信していくことが大事だと思っております。
知事が太陽光発電の取組みを打ち出したことは、県民にとって大きな進歩になったと思うし、その普及についても一定の役割を大きく果たしたと思っているわけではありますが、次は省エネに対する意識の啓発を県民に打ち出して、リーダーシップを取っていただきたいなと思います。「創エネ」「省エネ」「蓄エネ」全体として神奈川県のエネルギー政策をもっともっと強く語っていただきたい。