公明党神奈川県議団

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地域振興の核となる商店街の活性化について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

質問要旨

景気が長く低迷を続ける現在、県内の商店街を取り巻く環境は、ますます厳しさを増しており、小売業の閉店は続き、空き店舗のある商店街が増加を続ける状況にある中、本県では、今年度から全国に発信できるブランド商店街づくりを支援する「地域商業ブランド確立総合支援事業」を開始し、新たな商店街振興に取り組んでいる。
当該事業は、意欲の高い商店街に対し、県が集中的に支援することにより、県内外から人を引きつける魅力ある商店街を創出し、地域経済を活性化しようとするものであると承知している。
しかしながら、後継者不足等の問題を抱えるなど、ブランドづくりに取り組むだけの余裕の無い商店街が多いことも現実である。
そこで、意欲があり活気に満ちた商店街を支援するだけではなく、長い景気低迷の中で、疲弊し衰退している商店街に、いかに活気を甦らせるのかがより重要であると考えますが、所見を伺います。

知事答弁

地域の経済を活性化していくためには、何と言っても地域に密着した商店街が元気になることが欠かせません。
私も、県内のいろいろな商店街を訪問していますが、先日伺った横浜の六角橋商店街では、一時、空き店舗が約3分の1までになったことに危機感を持った若手の商業者が、活気を取り戻すためにアイデアを出し合いました。
そしてレトロな街並みを再現し、それにふさわしい商品を並べるとともに、「商店街プロレス」や「ドッキリヤミ市場」などのユニークなイベントを開催して、人々が集まる魅力ある商店街を作り出していました。
今年度から始めた地域商業ブランド確立総合支援事業で選定した湯河原の駅前通り商店街でも、かつての賑わいを取り戻すために、意欲ある若手商業者が地元の工芸品などを集めた朝市を開催し、ブランドづくりに取り組んだものです。
私は、商店街の活性化には、なによりも人材が大切であると考えております。
先ほどの商店街でも、次代を担う若手の商業者が、既存の商店街活動にとらわれない新たな取組にチャレンジして、商店街の活気を取り戻しました。
県では、そうした若手商業者が中心となって取り組んでいる事業に対してコーディネーターを長期に派遣し、魅力ある商店街づくりを支援しております。
例えば、活気を失った商店街を他の地域の商店街がこぞって応援し、大規模な「朝市サミット」を開催することにより新たな賑わいを作り出すなど、成果があがってきている事例もあります。
今後は、先進的な取組を進めている商店街の経験やノウハウを他の商店街にも伝えていけるよう、若手商業者のネットワークの形成を一層進めてまいります。
さらに、旅行会社や鉄道会社などの協力も得て、その地域ならではの異なる魅力が際立つ、商店街を巡る商店街観光ツアーを実施してまいります。
こうした取組により、商店街のモデルを作り、その成功事例を県内の他地域に広め、県全体の商店街の活気を甦らせてまいります。

再質問

地域の核としての商店街の活性化において、知事は、コーディネーターを長期に派遣して、取り組んでいく、というふうにおっしゃっていました。コーディネーターはわかるんですけども、アドバイザー派遣というのは、既存の事業として執り行われていると思うんです。ですからアドバイザーとコーディネーターの違いは何なのかということをお聞かせ願いたい。私はこれを観光という観点で考えた場合は、コーディネート機能よりも、もっと一歩踏み込んだ、観光エキスパートというか、これに関してはチームを組んでもいいんですけど、いろんな角度で、あらゆる角度で対応していくべきであると思うんですが、そのような考え方を踏まえて、所見を伺いたいと思います。

知事再回答

商店街の再生に向けた、アドバイザーとコーディネーターの違い、ということがありました。これについては、商工労働局長から答弁させます。

商工労働局長答弁

アドバイザーでございますが、これはお話にございましたように、これまでも各商店街あるいは各個店に対して、その魅力をアップする、そういった意味合いでアドバイスをする専門家の派遣をやってまいりました。さらに、コーディネーターにつきましては、例えば観光であれば、商業と観光という違う動き、これを結び付けていく、そしてさらには鉄道会社、あるいは旅行会社、そういうところとコーディネートをして、一つの力にして事業を実施してまいります。そういった意味ではコーディネーターは必ず必要です。今お話がございましたように、アドバイス機能とコーディネートしていく機能、やはりこの二つの機能を県が持った上で、これからの商店街観光ですとか、あるいは個別の商店街の振興、これに取り組んでいくことが必要と、そのように考えております。

要望

観光に関しては、商店街ツアーという話になった場合には、やはり商店街の点を線にして、線を面にして、地域貢献まで持っていくような形で進めていただきたい。