公明党神奈川県議団

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いじめた子どもへの指導・支援について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

質問要旨

文部科学省による「いじめに関する緊急調査」の結果が公表され、各都道府県とも、これまで以上に、いじめられた子どもの立場に寄り添い、できるだけ多くのトラブルをいじめとして捉えようという姿勢が、認知件数の増加として示された。いじめの被害を受けた子どもたちへの、より一層手厚い支援策も必要だが、いじめた子どもや、その保護者たちに、軽い気持ちで行っていた行為も、重大な被害につながるおそれがあること、社会で許されない行為は学校の中でも許されないことを正しく教えることが、いじめ根絶のためには、何より重要であると考えます。
そこで、いじめた側の子どもたちに対して、どのような指導、支援が必要であるのか、中でも、いじめを繰り返してしまうような子どもへの対応策について、どのように考えるのか所見を伺います。また、これまで、主に被害にあった子どもへの支援を中心に派遣してきた学校緊急支援チームの取組など、県教育委員会が行ういじめ対策の中で、子どもにいじめを繰り返させないという観点から、いじめた側の子どもへの指導・支援をどのように進めていくか、所見を伺います。

教育長答弁

いじめに関して、いじめた側の子どもたちへの指導・支援について、お尋ねがございました。
いじめ問題への対応にあたっては、まずは、いじめられた子どもを最後まで守り通すことが大切であり、そのための支援を最優先に行う必要がございます。
こうした取組にあわせて、いじめた側の子どもに対しては、どのような行為がいじめにあたるのかを気付かせるなど、適切な指導や支援の取組が必要でございます。
中でも、いじめを繰り返し行う子どもへの指導については、繰り返し行ってしまう背景や要因を、的確に把握し、一人ひとりの状況に応じた対応策を講じることが重要でございます。
こうした考えのもと、現在、各学校では、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーと協力し、家庭環境の問題や人間関係のストレスなど、個々の背景に応じた支援に努めております。
さらに、学校では対応が難しい、緊急度の高い事案に対して、県教育委員会では、指導主事や臨床心理士を、学校緊急支援チームとして派遣する体制をとっております。
しかしながら、これまでの取組は、いじめられた子どもへの支援に重きを置いたものとなっており、いじめた側の子どもが抱える、背景や要因に応じた対応については、必ずしも十分とは言えませんでした。
そこで、今後は、従来のチームに加えて、新たに、いじめた側の子どもへの指導・支援を行うチームを編成し、同時に2つのチームを派遣する体制を整えてまいります。
さらに、いじめを繰り返す子どもたちの立ち直りに向けては、児童相談所をはじめ、警察や保護司などとも、十分連携を図りながら、支援の充実に努めてまいります。
以上でございます。

要望

チームを派遣するということで、今まではいじめられた側にしか光が当たっていなかったところを、これからはいじめた側にもしっかりとチーム編成して取り組んでいただけるということで、やはり両面に光を当てていかなければいけない。いじめた側にも厳しい指導もあれば、やはり支援もしなければいけないと思いますから、そういう意味では、しっかりと取り組んでいただきたいと、そのように思います。