公明党神奈川県議団

ホーム所属議員 重点政策 活動リポート ニュース 本会議 常任委員会 特別委員会 ご意見・ご要望

ゾーン30の取組みについて

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

質問要旨

生活道路における交通事故は、事故全体の約4分の1を占めており、今後高齢化が進み、高齢者が自宅周辺の生活道路で、事故に遭う可能性が高くなることを考えると、生活道路における歩行者等の安全確保対策は、さらに積極的に取り組む必要があります。
こうした状況の中、警察庁から、住宅地域等において歩行者等の通行を最優先とした対策、いわゆる「ゾーン30」の推進について、各県に通達がされ、本年9月、横須賀市内の4地区において、県内ではじめて「ゾーン30」が設定されました。「ゾーン30」については、その有効性は論をまたない上に、生活道路が集積している住宅地域等をゾーンとして設定する際は、最高速度30キロメートル規制の実施のみを前提とし、その他の対策は、住民の意見や財政的制約を踏まえ、実現可能なものから順次実施することから、実効性が高いと考えており、今後も積極的に推進して貰いたいと考えます。
そこで、「ゾーン30」の整備方針及び、整備を推進していく上での留意点について伺います。

警察本部長答弁

2点の質問にお答え致します。はじめに、「ゾーン30の整備方針及び整備を推進していく上での留意点」についてであります。
ゾーン30とは、住宅地域等をゾーンとして区域設定し、その区域の抜け道利用や自動車の走行速度を抑制することで、歩行者等の安全を確保するものであります。
議員ご指摘のとおり、ゾーン30は有効性、実効性の高い対策であることから、県警察では、積極的に整備を推進していきたいと考えております。
整備方針につきましては、本年9月に横須賀市内で整備をした4か所を含め、今年度中に31か所において整備を実施することとしております。さらに、平成25年度には50か所において整備を実施し、また、平成28年度までに県内で200か所以上を目標に順次整備していく計画であります。

次に、整備を推進していく上での留意点につきましては、大きく3つあると考えております。
1点目は、ゾーン30について、地域住民の理解と協力を得ることであります。地域住民に対し、対策の内容について説明を行うとともに、地域住民の要望をしっかりと把握し、対策に反映させることにより、地域住民の理解と協力を得られるよう努めてまいります。
2点目は、ドライバーに対し、ゾーン30に対する認識を深めてもらうことであります。そのため、ゾーン30の設定区域の入口に、道路標識や路面標示を整備し、設定区域であることを明確にするとともに、ホームページをはじめ、各種広報媒体を活用し、ゾーン30の趣旨及び設定区域等を積極的に広報して参ります。
3点目は、ゾーン30設定後の対策の見直しであります。ゾーン30として設定した後も、対策の内容について適宜見直しを実施するとともに、道路管理者と連携して、更に有効な対策を追加的に実施できるよう努めて参ります。
県警察と致しましては、これらに留意して、ゾーン30を計画的に整備し、歩行者等が安心して通行できる交通環境の整備に努めて参ります。