公明党神奈川県議団

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道路の安全対策について
(2) 横断歩道橋に係る平成23年度調査を受けた取組について

藤井 しんすけ 議員(神奈川区)

質問要旨

横断歩道橋は、昭和30年代から40年代にかけて、車道を横断する歩行者と自動車の交通を分離して、交通事故による死者を減らすための方法の一つとして、全国各地で整備が始まったと言われる。
整備が進んだ結果、交通事故による死者数を大きく減少させ、重要な役割を果たしてきたことは、十分に理解しているが、横断歩道橋を取り巻く状況は、少子化や超高齢化社会の進展による利用者の減少など、その多くが設置された時代とは異なってきており、横断歩道橋の利用に関する地域住民や利用者のニーズが変化してきているものと考える。
こうした横断歩道橋を取り巻く状況を踏まえて、私は、平成23年の第一回定例会において、この横断歩道橋について、利用者の立場を十分に考えたうえで、実態にあった見直しを行うことについて、質問し、県としても、横断歩道橋の利用実態を把握するための調査を行うとの答弁を得た。
そこで、県が管理する横断歩道橋について、利用実態を踏まえ、今後どのように取り組んでいくのか、伺いたい。

知事答弁

横断歩道橋は、高度経済成長期に集中的に整備され、歩行者の安全確保に大きな役割を果たしてきましたが、時代とともに、その使われ方が変化している場合もあります。
そこで県は、平成23年度に、県内全体で853橋ある横断歩道橋のうち、県が管理する166橋全てを対象として、通学路の指定状況や利用者数などの実態を調査しました。 
その結果、約7割の117橋が通学路に指定されていることが確認され、現在でも児童の安全確保に重要な役割を果たしています。
残りの49橋の中には、利用者数の多い箇所がある一方で、横断歩道橋を使わず、道路を横断する人が多い箇所、周辺の土地利用が変わり、利用者数が非常に少なくなった箇所などがありました。
その中には、小学校の移転により、利用者が極めて少なくなったため、地元などと撤去に向けた調整を進めている箇所があります。
また、交差点の改良工事にあわせて、横断歩道橋を撤去した箇所や小学校の開校に伴い、地元の方々からの要望を受け、新たに設置した箇所もあります。
県としては、今後も、横断歩道橋の利用実態を的確に把握し、地元の方々や市町村、交通管理者などと調整を図りながら、地域の実態にあったものとなるよう取り組んでいきます。
また、横断歩道橋を津波の際の避難施設として活用できるかどうかについても、あわせて検討してまいります。