公明党神奈川県議団

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県立がんセンターにおけるがんワクチンセンターの推進について

渡辺 ひとし 議員(藤沢市)

質問要旨

本年3月の第1回定例会予算委員会において、「がんワクチンセンター」の設置について、知事から、本年オープンする新しい県立がんセンターに、がんワクチンセンターを設置する方向で、県立病院機構と協議するという答弁があった。
県立がんセンターにおける「がんワクチンセンター」の設置については、多くの患者さんがこうした治療の実現を待っている状況であり、ワクチン選定等の課題があるとは承知しているが、早期実現が切望されている。

そこで、現在、県立病院機構と「がんワクチンセンター(仮称)」の設置に向けて、協議を進めているものと認識しているが、現時点で、設置に向けてどのようなスケジュールが想定され、取組みが進むのか伺いたい。

知事答弁

日本が先行していた「がんペプチドワクチン」は、いまや世界中で熾烈な開発競争が行われているところであり、日本での研究開発が、より加速化されるよう、私も参与となっている政府の健康・医療戦略参与会合の場で意見を述べました。
この結果、本年6月に決定された健康・医療戦略に、がんペプチドワクチンを始めとしたがん治療薬の研究開発が、位置付けられたところです。
また、がんペプチドワクチン療法は、がんの第4の治療法として期待されている治療法であり、多くの患者さんが、一日も早い治療の実現を望んでいます。
このため、県は、承認前ではありますが、県立がんセンターで、臨床研究として、がんペプチドワクチン療法に取り組むこととしました。
現在、県立がんセンターでは、がんペプチドワクチンの提供先との調整を進めており、速やかに、接種するがんワクチンを決定し、併せて責任者となる医師を確保して、来年4月の「がんワクチンセンター」開設を目指しています。
その後、人員体制を整えたうえで、臨床研究に必要な業務手順の作成や、倫理委員会での承認を経て、がんペプチドワクチンの接種を開始したいと考えております。