公明党神奈川県議団

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胃がん対策におけるABC検診について

渡辺 ひとし 議員(藤沢市)

質問要旨

胃がんは、本県では部位別のり患者数で男性2位、女性3位を占めるが、早期発見・早期治療により5年相対生存率が大きく向上するがんである。
その胃がんの大きな原因といわれるのが、ピロリ菌の存在で、わが党では、胃がん対策を推進するため、このピロリ菌の除菌治療を慢性胃炎まで拡大し、保険適用とするよう、働きかけを続け、今年2月から保険適用となった。
胃がんの検査方法として、国は、エックス線検査のみを検診項目として定めているが、県内の市町村でも、胃がんのリスク検査として、採血による血液検査により、胃の中のピロリ菌の有無と胃の粘膜の萎縮を調べ、胃がんの発症リスクの度合いに応じて、分類・判定する、いわゆる「ABC検診」を既に導入しているところもある。
そこで、県として、ABC検診についてどのように考えるのか、所見を伺いたい。

知事答弁

県では、今年3月に策定した「神奈川県がん対策推進計画」において、がんの早期発見を重点施策のひとつとして位置づけ、がん検診の受診促進に取り組んでいるところです。
胃がん検診は、健康増進法に基づき市町村が実施しておりますが、その検診項目や方法については、国が有効性の検証・評価を行った結果、その指針により、問診とエックス線検査によることとされています。
BC検診は、将来がんになるリスクを見るもので、受診時に胃がんに罹っているかどうかを判定するものではありません。
県としましては、現在、推進している「ヘルスケア・ニューフロンティア」の中で未病の見える化を進めようとしています。この未病の見える化とは、病気の一歩手前や病気になっていない未病の段階の健康状態を明らかにすることです。

このABC検診は、その意味で有意義な手段の一つであると考えております。