公明党神奈川県議団

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本県の農水産業における6次産業化の推進方向について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

質問要旨

経済のグローバル化が進む中、本県も農水産業の競争力強化と農水産業者の経営・収益向上を図るため、生産現場の強化と需要拡大及びこれらをつなぐ6次産業化等を一体的に進めていく必要がある。

これまで国では、「六次産業化法」により、主体となって「6次産業化」を推進してきたが、本年度途中から、6次産業化に関連する主要な事業が都道府県に移管された。

しかし、生産現場においては、多くの課題が残されており、これらの課題を解決するには、国から移管される6次産業化に関連する事業を有効活用し、神奈川らしい取組を進めることが重要である。

そこで、6次産業化に関する国の事業の移管を契機として、今後、どのように神奈川らしい農水産業の6次産業化を進めていくのか伺いたい。また、特に、三浦半島における農水産業の活性化のために、どのようなビジョンをもって6次産業化を進めていくのか、併せて伺いたい。

知事答弁

農水産加工品の製造・販売や観光農業など、付加価値をつけて経営の多角化を図る、いわゆる6次産業化は、本県の農水産業の振興にとって、大変有効であります。
本県では、小規模ではあるものの、多種多様な農水産物が生産されています。また、907万もの消費者が身近にいて、様々なニーズがつかみやすいという特徴があります。
この度、県が、6次産業化を目指す農水産業者を支援するための、「サポートセンター」を整備することとなりました。
そこで、これを契機に、神奈川の特徴を最大限活かして、消費者のニーズにきめ細かく応える商品やサービスを創り出していきたいと考えています。
そして、農水産物を核とした、これらの多様なメニューをカタログにまとめ、神奈川の新たな魅力として売り込んでまいります。
次に、三浦半島における6次産業化についてです。
温暖な気候に恵まれた三浦半島では、年間を通じて豊富な農作物が生産され、周囲を海に囲まれているため、多くの種類の魚が水揚げされています。
さらに、季節を問わず大勢の観光客がこの地を訪れています。
このような地域資源を活かして、農業と水産業の連携、さらには観光を結びつけることにより、四季折々の魅力とバラエティーに富んだ6次産業化を展開していきたいと考えています。
具体的には、農産物と水産物を組み合わせた加工品の開発や、収穫体験と地引き網漁をパックにした「農水産業体験ツアー」の提案など、三浦半島の強みを全面に打ち出した商品を産み出し、広くアピールしていきます。
今後、従来の市場流通に加えて、サポートセンターを中心とした新たな推進体制の下、生産者や関係団体、市町村と連携して、消費者ニーズをとらえた神奈川らしい6次産業化を進め、農水産業の活性化を図っていきます。