公明党神奈川県議団

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アレルギー疾患への取組について(1)食物アレルギーに係る学校での研修の充実について

西村 くにこ 議員(川崎市川崎区)

質問要旨

本県では、アレルギーの問題に取り組むNPOと協働し、平成21年度から教職員を対象とした研修事業を実施しており、その中で、緊急時の対応を想定して、自己注射薬、いわゆる「エピペン」の使用方法を実習するなど、多くの教職員の方々の参加のもと、効果的な研修になっていると承知している。

国においては、各学校の研修等で活用できるよう、ガイドラインの改定を予定しているが、学校での対策の充実は、喫緊の課題であり県として学校への支援に取り組むべきと考える。

そこで、県教育委員会として、これまで実施してきたアレルギー研修の成果を踏まえ、学校での校内研修の充実のため、どのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

教育長答弁

はじめに、食物アレルギーに係る学校での研修の充実について、お尋ねがありました。
教育委員会では、食物アレルギーの知識や、緊急時の自己注射薬、エピペンに関する知識と使用方法の習得が重要であるとの認識から、専門研修や校内研修を通じて、全ての教職員が対応できるよう取り組んできました。
これまで、NPOと協働で実施した専門研修に、4,000名を超える教職員が参加し、その受講者が中心となって校内研修を行うことにより、多くの教職員に緊急時の対応についての理解が広がっています。
今年度は、アレルギーに対応した給食の提供方法と事故防止についての理解を促すため、新たに、栄養教諭や栄養職員等を対象とした研修を実施しました。
また、現在、それぞれの学校が行う校内研修が、より一層充実するよう、効果的な研修資料の作成に取り組んでいます。
具体的には、緊急時のエピペンの使用に関する知識や、消防機関との連携などを内容としたDVDと、アレルギー症状の緊急性をチェックする方法やエピペンの使用方法などを分かりやすく解説したマニュアルを作成しています。
教育委員会では、今後、全ての学校に、この緊急対応マニュアルとDVDを配布するとともに、エピペンの使用方法を習得するための練習用注射器、エピペントレーナーの貸出しを行い、実効性のある校内研修が促進されるよう取り組んでまいります。