公明党神奈川県議団

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さがみロボット産業特区の取組について(2) さがみロボット産業特区の広報戦略について

鈴木 ひでし 議員(横浜市鶴見区)

質問要旨

「さがみロボット産業特区」のイメージキャラクターに「鉄腕アトム」の起用が発表された。今後はアトムを前面に押し立て、より積極的な特区の普及・定着を進めると期待するが、その際、重要なことは、いかに特区本来の取組と結び付け、総合的かつ継続的に展開できるかであり、より多くの県民に、実証実験への参加・協力をいただき、生活の中に組み込んでいただくような、機運づくりにつながるアトムの活用方策を検討するべきである。
例えば、アトムを実際につくりあげていくようなプロジェクトに挑戦していくのも、特区ならではの取組として考えられる。

そこで、「さがみロボット産業特区」への県民の関心や理解度を高め、普及・定着を図っていくためには、イメージキャラクターである「鉄腕アトム」をフルに活用し、特区でのロボット開発や実証の取組とも連動した総合的かつ継続的な広報が必要だと考えるが、どのように展開されるのか、所見を伺いたい。

知事答弁

「さがみロボット産業特区」は、「ロボットで支える県民のいのち」をテーマとしています。人々の「いのち」を守る「鉄腕アトム」は、このテーマを端的に表す、これ以上ないキャラクターです。
すでに、特区内の藤沢駅や海老名駅など12の駅にポスターを掲示し、公共施設などでパンフレットを配布しています。「県のたより」でも、今月号から、「アトム」が持つ7つの力になぞらえたロボットの紹介を始めました。
県民の関心も高まってきており、厚木市からは、子ども科学館のプラネタリウムで、上映前にポスター画像を映したいといった話もいただいています。
今後も、多くの県民や企業に、特区の取組やロボットを身近に感じていただけるよう、「アトム」を最大限に活用した広報を展開してまいります。
具体的には、「アトム」を前面に出し、強力なメッセージを発信する、特区専用のホームページを構築します。その中で、コンピュータグラフィックや動画等を駆使し、生活支援ロボットが私たちの生活に溶け込み、活躍する姿を描いていきます。
併せて、「さがみ」から生まれる多くのロボットの開発・実証風景を紹介するなど、分かりやすく魅力的な構成で、多くの県民が実証実験等に参加したくなる雰囲気作りを進めます。
さらに、「青少年のためのロボフェスタ」など、様々な場面で「アトム」を活用し、特区への関心を高めてまいります。
さて、「アトム」の製作について、ご提案をいただきました。私は、「10万馬力」や「聴力1000倍」、「人の心を感じる力」など、アトムが持つ7つの力は、不思議なくらい、現在、特区で開発している生活支援ロボットとつながっていると感じています。
それら一つ一つのロボットの開発を通じて、「アトム」が完成していく。その意味では、「アトム誕生プロジェクト」は、すでに始まっているとも言えます。この夢を掻き立てるプロジェクトに挑戦することで、特区の未来を切り拓いていきます。
「アトム」の産みの親、手塚治虫氏は、今から30年以上前に、エッセイの中で、さまざまなロボットが生活を手助けする「ロボットハウス」とも呼べる未来の住宅像を描いています。
今、私たちが見てもワクワクするこの未来像を、多くの県民の皆さんと共有し、「さがみロボット産業特区」での夢の実現に向け、大きな「うねり」をつくってまいります。
三つ目は、市場の開拓です。災害対応に当たる消防など公的な機関での積極的な導入を促進します。また、「さがみ」の技術力で生まれた災害対応ロボットの優れた性能を国内外に広くアピールし、売り込んでいくことで、マーケットの拡大につなげてまいります。
こうした取組により、県民の「いのち」を守る上で欠くことのできない「災害対応ロボット」の実用化・普及を、さらに積極的に進めてまいります。