公明党神奈川県議団

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振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺抑止への取組について

佐々木 正行 議員(相模原市)

質問要旨

「振り込め詐欺」を始めとする、「特殊詐欺」は、面識のない者に対して、電話等で話を持ちかけて現金をだまし取る詐欺をいい、これまでの現金を振り込ませる手口から手渡しやレターパック・宅配便等を利用するなど、手口が巧妙化、多様化しており、従来の「振り込め詐欺」という名称は犯罪形態を的確に表現できない上、「特殊詐欺」という名称も分かりづらいものとなっている。
特殊詐欺は、ビジネス化した組織的な犯罪の典型であり、善良な市民の心につけ込む、まさに悪質きわまりない犯罪であり、この悪質な犯罪に対しては、行政、警察はもとより、企業、県民も含めた社会全体が総ぐるみとなって、撲滅へ向けた戦いを繰り広げなくてはならない。

そこで、本県においても、例えば、特殊詐欺に関する新たな手口も想起させるような名称を募集するなど、県民自身が被害の抑止力を高めるような取組も必要であると考えるが、所見を伺いたい。

警察本部長答弁

振り込め詐欺などの特殊詐欺の手口は、議員ご指摘のとおり、悪質・巧妙化しており、犯行組織は、検挙活動や抑止対策に対抗し、新たな手段を駆使して収益の拡大を狙っています。
県警察では、全国の先駆けとなった捜査手法である「だまされた振り作戦」により、 昨年は 71 人の被疑者を検挙しているほか、金融機関と連携し、一昨年倍増とな る 772件の被害を水際で阻止するなど、検挙活動及び抑止対策を強力に推進しております。
このような中、本年は、特殊詐欺の中でも、昨年中、大幅に増加したオレオレ詐欺を重点とした、攻めの対策を推進しているところであります。
オレオレ詐欺の被害者の多くは、「息子を助けてやりたい」との強い思いから、最後まで、電話を架けてきた犯人を自分の息子であると確信している実態が伺えます。
そこで、本年 2月から、新たに、「電話でお金を要求する、息子はサギ」との分かりやすい標語を用いて、犯人からの電話に冷静な対応を促すための広報啓発活動を幅広く展開しているところであります。
この種犯罪の抑止対策の鍵は、騙しの話術に引き込まれないような県民の皆様の抵抗力の向上にあり、御家庭の中でも、これを自らのこととして考え、詐欺の手口等について認識を深めていただくことが重要であります。
今回策定した標語は、息子世代の方々の関心も引き、家庭内や親子間で話題にしていただくことによって、一層の抑止効果を図ろうとするものであります。
今後も、県警察では、検挙と抑止を両輪とした活動を強力に推進するとともに、変化していく手口や被害状況に合わせた新たな標語の募集など、社会全体で被害を防ぐ気運の醸成につながる、県民参加型の取組も検討してまいります。