公明党神奈川県議団

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がん患者のアピアランス支援について

鈴木 ひでし 議員 (横浜市鶴見区)

質問要旨

「アピアランス」とは、顔つき、容貌、印象を意味する言葉である。手術・抗がん剤・放射線などのがん治療は、傷あと・脱毛・皮膚の変色・爪の変化など、患者さんの身体のさまざまな外見の変化をもたらす。女性患者さんにとっては、痛みもかゆみも伴わない、まつげや眉毛の脱毛の方が苦痛であり、 97%もの患者さんが病院からの外見に関する情報やケアの提供を希望している。
今は「がん=死」ではない。治療後も長い人生は続く。しかし、たとえ体が治っても、外見の変化のショックから心が病気になってしまうと、前向きに生きていくことはできない。こうしたがんの治療に伴う外見の悩みに対処し、支援することは、まさしく患者さんの「生きる」を支えることに他ならない。

そこで、がんと闘っている患者の皆さん、そして家族の皆さんの辛さを少しでもやわらげ、その気持ちに寄り添うためにも、がんセンターに「アピアランス支援センター」を立ち上げるべきと考えるが、所見を伺いたい。

知事答弁

手術や化学療法、放射線治療などのがん治療は、傷あとや、副作用による脱毛など、さまざまな外見の変化をもたらすことがあり、患者の皆さんに大きなストレスや苦痛を与えています。
現在、がんセンターでは、治療に伴って生じる傷や、皮膚障害などのケアについて、スキンケア外来を設けて、専門の看護師が相談に応じるほか、「患者相談支援センター」でも、がんに関するさまざまな相談に応じています。
また、病院内の美容室では、化学療法などの副作用による脱毛や爪の変色、乳がん切除後のケアなどに対応しています。
しかしながら、外見の悩みに対するケア、特に美容的なケアについては、直接的な治療でないことから、健康保険が適用されないなどの課題があります。
それでも、外見の悩みに対応することは、病気に立ち向かう患者の皆さんの精神面を支えていく上で、大変重要であり、ぜひともがんセンターで実現していく必要があると考えます。
そこで、さまざまな課題を解決するため、実現に向けた方策を県と病院機構とで早急に検討していきます。
一日も早くアピアランス支援センターを立ち上げられるよう、取り組んでいく必要があると考えております。

要望

ありがとうございました。  知事並びに保健福祉局長につきましては、がん患者の方や、また、躁うつ病、双極性障害の方々に対しての心遣いに、私は本当に涙する思いで答弁を聞かせていただきました。  大変に苦しんでいらっしゃる方が多い、本当にこの方たちの声だと思っていただいて、それに対して素直に、また率直にご答弁いただいたことに対して、心から感謝を申し上げたいと思っております。