公明党神奈川県議団

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ヘルスケア・ニューフロンティアの推進について
(2)ヘルスケア・ニューフロンティアの国際展開について

亀井 たかつぐ 議員 (横須賀市)

質問要旨

平成25年以降、知事はシンガポールを皮切りにライフサイエンス産業の先進地域を自ら訪問し、現地政府や関係機関とライフサイエンス分野での協力に関するMOU(覚書)を締結してきた。

これまでMOUを締結した地域をはじめ、現地との間で構築したネットワークをいかに活かし、県民が「わかりやすい」成果を生み出していくことが重要であり、それに向けて、より一層、実のある国際展開を行っていく必要がある。


そこで、ヘルスケア・ニューフロンティアの国際展開を進める中で、これまで構築した海外とのネットワークを活かした具体的な成果について、どのような状況となっているか。

また、更なる成果、成功例の創出に向けて、県はどのように取り組んでいくのか、併せて所見を伺いたい。

※MOU・・・了解覚書(Memorandum of Understanding)

知事答弁

ヘルスケア・ニューフロンティアの推進にあたっては、健康や医療に関する海外市場での展開や、外国の研究機関との連携を常に視野に入れて取り組むことが大変重要です。

このため、これまで私自身が現地を訪問し、ライフサイエンス分野での協力に関する覚書を締結するなど、米国、シンガポール、欧州など海外の先進地域との国際的な協力体制、いわゆるプラットフォームを築いてまいりました。

このプラットフォームは、個別プロジェクトを進めていく上での重要な土台であり、これを活用し、県内企業の海外展開や、人材育成分野での連携を進めているところです。

具体的な成果の状況ですが、米国のNIH、国立衛生研究所と連携し、昨年12月には基礎研究を実用化につなげるための橋渡し研究をテーマに、今年3月には革新的な医薬品の開発をテーマに、県内企業向けにシンポジウムを2回開催いたしました。NIHと連携したシンポジウムは、地方自治体としては、初めてのことであります。

また、シンガポールにおいては、GCC、ライフイノベーション国際協働センターとの連携により、県内企業が開発した医療機器の現地での承認に向け、今年2月から現地の病院で治験が始まりました。

さらに本年10月には、これまでのネットワークを活用し、米国、アジア、欧州から専門家を招き、未病について議論する「未病サミット神奈川2015 in 箱根」を開催いたします。

今後もこうした国際的なプラットフォームを活用し、海外の関心も高い再生・細胞医療分野における外国企業誘致や事業連携、そして、未病サミットを契機とした「未病」の世界への発信など、さらなる成果、成功例の創出に向けて取り組みます。

私が今まで撒いてきた種が着実に芽を出し、育ち始めておりますので、県民の皆様が真に成果を実感できるよう、引き続き私自身が先頭に立って国際展開を進めてまいります。

※NIH・・・アメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health)
※GCC・・・一般社団法人ライフイノベーション国際協働センター(Global Collaboration Center for Life Innovation)