公明党神奈川県議団

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がん対策について
(3)メンタルケアについて

亀井 たかつぐ 議員 (横須賀市)

質問要旨

がん患者の精神面でのつらさは、がんの治療そのものの妨げとなることから、早めに治療を行うことが重要である。

がんセンターでは、がん看護全般について専門的な知識を持つ「がん看護専門看護師」が中心となって心のケアを行っているが、精神看護について、より専門的な知識や技術を身に着けた「リエゾンナース」を活用することが効果的だと考える。

リエゾンナースになるには、「精神看護専門看護師」の資格を取得することが必要で、看護師として通常の勤務を続けながら資格を取得することのフォローアップが欠かせない。


そこで、県立がんセンターにおいて、患者の気持ちに寄り添った心あたたかい医療を提供するため、県内の医療系大学院などと連携して、専門的な人材であるリエゾンナースの確保・育成を行うべきと考えるが、所見を伺いたい。

知事答弁

がん患者さんの多くが心の問題を抱えていることから、心のケアは、がんの直接的な治療と併せて、大変重要と考えています。

県立がんセンターでは、平成26年度から、従来の「精神科」を「精神腫瘍科」と改称し、精神科の常勤医師を配置して、病棟や外来診療におけるメンタルケアを充実させました。

看護職員については、「精神看護専門看護師」いわゆる「リエゾンナース」を1名配置し、精神的な不安を抱える患者さんや、ご家族に対する支援を行っています。

このリエゾンナースは、同僚の看護職員に対しても、患者さんへのメンタルケアについての指導や、職員自身の精神的なストレスに対する心理的サポートなどを行っています。

引き続き精神看護の専門人材の確保に努めていきますが、専門看護師の資格取得には、実務経験に加えて、大学院を修了することが必要です。

そこで、県立がんセンターでは、県内の医療系大学院などと連携して、働きながら資格が取得できる職員のキャリアプランの充実を図っています。

リエゾンナースについても、こうした大学院との連携制度などを活用して、育成・確保に努め、がん患者やご家族の心のケアの充実を図ってまいります。