公明党神奈川県議団

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サイバー犯罪対策について

亀井 たかつぐ 議員 (横須賀市)

質問要旨

サイバー犯罪の増加、インターネット上の違法・有害情報の氾濫などが社会問題となっており、サイバー犯罪に的確に対応していくための対処能力の向上や基盤整備の強化は、一刻の猶予も許されない状況にある。

サイバー空間の脅威の一つの側面として、児童買春や児童ポルノ等の事例からも、被害者を容易に生んでしまうことに配意をしなければならず、安易な投稿から流出した画像や情報は、完全に削除することが困難であることから、「デジタルタトゥー」とも呼ばれ、一生消えない傷を残すものとなる。

このように、犯罪者も被害者も生まないためには、規範意識が芽生える若い世代のうちから手を施すことが特に重要である。


そこで、サイバー空間の安全・安心を確保するため、県警察として、今後どのようにサイバー犯罪対策に取り組んでいくのか伺いたい。

警察本部長 答弁

インターネットが県民生活に不可欠な社会基盤として定着する一方、標的型メールによる個人情報流失事案などが発生するなど、サイバー空間における脅威は一層深刻化しております。

これらの現状を踏まえ、県警察では、サイバーパトロール等による違法・有害情報の把握や各種法令を多角的に駆使した取締りを強化しております

このような情勢下にあって、サイバー犯罪を取り締まるためには、捜査員の対処能力の向上が必要不可欠であります。

このため、全国に先駆けたサイバー犯罪捜査顧問の採用やIT関連企業への警察官の派遣などにより、民間事業者が有する最新の知識の習得に努めております。

あわせて、高度かつ専門的知識を有する捜査員を育成するためにサイバー犯罪捜査実務専科の実施や基礎的知識を習得させるサイバー犯罪捜査実戦塾の開催など裾野を広げる取組を行っております。

さらに、県警察では、県民の防犯意識と規範意識を高めるため、サイバー講習やシンポジウム等の取組を積極的に行っております。

特に、インターネット利用率の高い中・高校生には、年齢が近い大学生、高校生のサイバー防犯ボランティアと連携したサイバー講習を積極的に行うとともにそうしたボランティアへの参加を促進し、裾野の拡大と支援に努めております。

さらに、安心してインターネットが利用できるよう、関係団体等と連携し、県民に対する啓発や青少年に対するモラル教育を推進してまいります。

県警察では、今後も組織の総力を挙げ、継続して検挙と被害防止の両面から、サイバー空間の安全・安心の確保に向け、官民一体となった各種取組を強力に推進してまいります。