公明党神奈川県議団

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神奈川県観光振興計画の改定について

高橋 稔 議員(港南区)

質問要旨

「神奈川県観光振興計画」は、本年度末で計画期間が満了し、計画の改定作業を進めているが、今後、東京オリンピック・パラリンピック競技大会などを契機として、外国人観光客の誘客を中心とした、より戦略的な観光振興が求められる。

例えば、実際に本県を訪れた外国人に観光を楽しんでもらうため、様々な手法で情報発信する視点も重要である。さらに、神奈川の歴史や食文化を観光資源として活用したイベントにより、外国人にPRするなど「観光と文化の融合」という視点も必要である。


そこで、観光振興計画の改定に当たり、積極的なプロモーションによる外国人観光客の誘客や、神奈川の歴史文化等を活用した誘客の推進など、戦略的な視点が必要と考えるが、所見を伺いたい。

知事答弁

今後、観光振興を図っていく上で、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機として、多くの外国人観光客に訪れていただくために、神奈川の魅力を発信するプロモーションを積極的に展開していく必要があります。

一方、一口に外国人観光客と言っても、日本を訪れる目的が、欧米諸国とアジア諸国とでは異なる傾向があり、さらに、個人旅行の増加に伴いニーズも多様化しています。

そのため、外国人観光客の目的やニーズを調査・分析し、それにマッチしたプロモーションの内容や方法を検討していく必要があります。

また、国際会議への出席など、ビジネスで訪れている方々に、アフターコンベンションツアーに参加していただき、フェイスブック等を通じて神奈川の魅力を発信していただくことも有効です。

こうしたプロモーションは、地域の観光資源のマーケティング等を行うために、今後、各地域において設置が検討される「日本版DMO」との連携も視野に入れて、戦略的に展開していきます。


次に、歴史・文化等を活用した誘客についてです。

神奈川には、古都・鎌倉の寺社仏閣などの歴史的建造物、また、ユネスコ無形文化遺産に指定された三浦のチャッキラコ等の民俗芸能など、世界に誇れる歴史・文化が多数あります。

こうした歴史・文化を観光資源として活用し、イベントを開催することは、誘客を促進する上で有効です。

県は、市町村や関係団体と連携し、地域の伝統芸能と現代の舞台芸術をコラボレーションさせた「カナガワ リ・古典プロジェクト」を開催しており、今年は11月に大山阿夫利神社で開催します。

こうした文化イベントをさらに推進するとともに、神奈川の歴史や文化を実感していただくために、旅行会社と連携して、地域の祭りへの参加など、体験型の旅行商品の企画も促進していきます。

神奈川県観光振興計画の改定に当たっては、戦略的なプロモーションの展開や、歴史・文化を活用したイベントの開催などを盛り込み、かながわグランドデザインで掲げた、2018年までに入込観光客数を2億人とする目標を達成してまいります。

要望

外国人観光客を誘客促進していくために、外国人向けの旅行商品企画に力を入れたり、宿泊を伴う周遊・滞在を促進するということで、知事も答弁された日本版DMOの活用については、是非、官民共同で地域間連携を進め、神奈川らしいDMOの促進に取り組んでいただきたい。