公明党神奈川県議団

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多様な教育支援について  (1) インクルーシブ教育実践推進校の拡大について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

質問要旨

平成28年度に、県立高校3校をインクルーシブ教育実践推進校のパイロット校に指定した。インクルーシブ教育実践推進校は、県民のニーズや関心が高いことや、本県は、ともに生きる社会の実現を目指していることから、できる限り早期に拡大すべきと考える。拡大に向けては、現在、実践推進校の指定がない地域の高校を指定し、生徒が安心して高校生活を送ることができるよう、施設や設備など、校内環境の整備についても充実させる必要があると考える。

そこで、県立高校改革実施計画における、インクルーシブ教育実践推進校の拡大について、パイロット校の状況を踏まえ、現在、どのような考えで検討が進められているのか、また、Ⅱ期計画では、何校程度まで拡大するのか、併せて所見を伺いたい。

教育長答弁

インクルーシブ教育実践推進校については、知的障がいのある生徒が高校教育を受ける機会を拡大するため、現在、茅ケ崎高校、厚木西高校、足柄高校の3校を、先導的な取組を行うパイロット校に指定しています。
パイロット校には、この4月に、合計で31名の、障がいのある生徒が入学し、一人ひとりが、必要な支援を受けながら、充実した高校生活を送っています。
現在、パイロット校は、中学校から連続した学びの中でインクルーシブ教育を実践できるよう、学校教育法等に基づく、連携型中高一貫教育を実施しています。そのため、志願できる障がいのある中学生は、各パイロット校が所在する地域の中学校に在籍している生徒に、限られています。
そうした中、県教育委員会には、パイロット校のない地域の保護者の皆さんや中学校長、市町村教育委員会などから、インクルーシブ教育実践推進校の早期拡大について、要望が寄せられております。
こうしたことを踏まえ、県内各地域の障がいのある中学生が、通学できる範囲に、少なくとも1校は、実践推進校が必要と考え、来年秋に策定する、平成32年度スタートの、県立高校改革Ⅱ期の実施計画に向けて、指定校の拡大を検討しているところです。
Ⅱ期計画で指定する学校については、今後、具体に検討してまいりますが、県内のすべての地域を対象とするため、通学時間を考慮すると、現在の3校のパイロット校のほかに、10数校の県立高校を指定する必要があると考えております。
県教育委員会では、実践推進校を全県に拡大することにより、すべての県立高校生が、相互理解を深めながら成長し、将来、神奈川における、共に生きる社会の担い手となって活躍してもらえるよう、取り組んでまいります。