公明党神奈川県議団

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イクボス宣言後の取組について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区市)

質問要旨

昨年2月、知事及び幹部職員はイクボス宣言を行い、本年5月から育児や介護に関わる職員を対象にテレワークを全庁で導入する等、家庭と仕事の両立支援に取り組んでいるが、繰り返し啓発することで男性も気兼ねなく育児休業等を取得できる職場の雰囲気を作ることが欠かせない。(株)日立製作所では、男性の育児参加については「配偶者出産休暇」を設け、更に社長自らが定期的にイントラネットで社員に呼び掛け、社員の共通認識としているという。

そこで、イクボス宣言からもうすぐ2年となる中で、取組を一過性のものとすることのないよう、例えば、「イクボス・デー」や「イクメン・デー」を設定して、知事から定期的にメッセージを発信するなど、男性の育児休業の取得促進に向けた取組をより一層進める必要があると考えるが、今後、どのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

知事答弁

今後の少子高齢化の進展を見据えると、性別に関わらず、育児や介護など家庭生活と仕事とを両立させながら働ける環境を整えることが重要です。
そこで、平成28年2月、私や副知事、局長等が「イクボス宣言」を行い、職員が子育て等をしながら活躍できる職場の実現に向けて積極的に取り組むことを宣言しました。
しかしながら、男性職員に限って見ると、比較的短期なものも含め、育児休業等取得率は、例年一桁台で推移しており、まだまだ子育てへの参加は進んでいない状況です。
イクボス宣言を浸透させ、男性職員も育児休業を取得しやすい職場の雰囲気へ変えていくためには、まずは、職場の上司が、その必要性や意義をしっかりと理解して取り組むことが重要です。
そこで、部長級以上の職員や新任管理職を対象とした研修のテーマに「イクボス」を取り入れるなど、幹部職員の意識改革に取り組んでいます。
また、宣言を行った各局長のもと、様々な取組が進められています。
例えば総務局では、各職員が休暇を取得する日をあらかじめ設定する「家庭の日」の取組を、平成28年度から始めており、現在、働き方改革の中で全庁共通の取組へと発展しています。
また、他の局でも、子どもが生まれた男性職員に対して局長から「お祝いメール」を送信し、積極的な育児参加を呼びかけたり、局専用ポータルサイトに「子育て支援情報コーナー」を設定し、局長メッセージを発信するなど、工夫した取組が進められています。
こうした取組については、一過性のものとすることなく、継続的に取り組んでいくことが重要です。
そこで、引き続き、職員研修を実施するとともに、職員向けグループウエアに、「イクボスポータル」を開設し、子育てや介護に関する各種制度、各局の工夫した取組や、よい事例などを共有していきます。
さらに、ご提案の「イクボス・イクメンデー」を設定し、私や幹部職員が定期的にメッセージを発信することについても、実施に向けて検討してまいります。
今後とも、男性の育児休業等の取得促進に向けて積極的に取り組んでまいります。

再質問

「イクボスデー」を検討したいというふうに言っていただけたと思うのですが、いつ頃くらいに、この動きが見えてくるのか、あるいは、例えば、月一日、この日を「イクボスデー」にするのだとか、構想があるものであれば、お答えください。

再質問への知事答弁

男性職員も育児休業等を取得しやすい職場の雰囲気を作っていく上で、幹部職員から定期的にメッセージを発信するということは、大変重要であると考えております。
そこで、その職員一人ひとりにイクボスの精神が伝わるよう、「イクボスデー」、「イクメンデー」というものを設定したいと、前向きに考えたいと思っていますけれども、それが、毎月19日がよいのか、年に1回、1月9日がよいのか、そのあたりも総合的に含めながら検討していって、本年度中の実施に向けて検討してまいります。

要望

継続的というのは、年に1回のことを言うのではないというふうに私は理解をしておりますので、前向きにお考えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。