公明党神奈川県議団

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巡回連絡について

渡辺 ひとし議員(藤沢市)

質問要旨

巡回連絡は地域の困り事や要望等を警察活動に反映させる活動であり、治安確保等の実現に必要であるが、県内の特殊詐欺の被害については過去最悪を記録する等、巡回連絡の時間を十分に確保できていないと認識している。巡回連絡は、特殊詐欺撲滅や、ラグビーワールドカップ2019等を控え、テロ対策に効果が期待できる有効な活動である。
 巡回連絡を効果的に実施するには、例えば、期間を定めて集中して行うとか、専門部隊を編成し体制を強化して取り組む等の方策が考えられるが、巡回連絡のあり方について原点に帰り、知恵を絞りプロの目線で検討することが必要だと考えている。

 そこで、県内の治安を維持し、警察活動の目的を達成するためには巡回連絡が十分に推進されることが必要であると考えているが、今後、巡回連絡をより一層効果的に推進するための方策について、所見を伺いたい。

警察本部長答弁

巡回連絡は、交番や駐在所の警察官が県民の皆様の家庭等を訪問して、犯罪の予防や災害事故等の防止に必要な情報を提供するほか、地域の皆様の困りごと、意見、要望等をお伺いして良好な関係を保持するとともに、地域の実態を掌握して日常生活の安全と平穏な生活を確保するために行っている重要な警察活動です。
 実際の巡回連絡の現状を見ますと、勤務計画の中で実施時間を定めているものの、その時間に110番通報等による事件や事故、あるいは、人身安全関連事案等が発生した場合には、それらを優先して対応している状況となり、さらに、昨今は、セキュリティに配意したオートロックのタワーマンションが増加し、またアパート・マンションにあっては、共働きの世帯や単身居住者のため、昼間帯は不在となる場合が多く、面接することが難しくなるために、巡回連絡が計画的に進んでいない現状にあります。
 このような現状を踏まえ、毎月の巡回連絡に加え、転出や転入の多い時期を捉えて、4月と10月を「巡回連絡強化期間」に定め、巡回連絡に専念できる体制を確保して、強力に推進しております。
 また、昼間帯に不在であった世帯に対しては、巡回連絡に協力していただくための連絡用のカード等を活用して、朝、夕、夜間、あるいは休日等に面接を行うなど、時間帯等に工夫を凝らした巡回連絡にも努めております。
 今後は、年2回実施している強化期間に合わせ、居住者の入れ替わりの多いアパート・マンションを中心とした巡回連絡を計画的に実施してまいります。
 その他、年間を通じて、不動産関係団体等のご協力を得ながら、個々のアパート等の管理者との良好な関係を築く等、各世帯に対する効果的な巡回連絡を推進して、管内実態を掌握し、地域における安全と平穏な生活の確保に努めてまいりたいと思います。