公明党神奈川県議団

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インクルーシブ教育の推進について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

質問要旨

インクルーシブ教育実践推進校の拡大により、知的障がいのある生徒が高校で学べる機会が増えることは大変意義があるが、これまでパイロット校に志願できる知的障がいのある中学生は、各パイロット校と連携する中学校に在籍する生徒に限られていた。こうした中、足柄高校では、平成31年度入学者選抜から、連携中学校以外の中学校からも志願できるよう、特別募集も実施することになったと承知している。
 もちろん、生徒の特性を考えると通学できる範囲は自ずと限られてくるが、知的障がいのある生徒が高校で学ぶ機会を増やすためにも、募集の在り方について検討が必要と考える。

 そこで、平成32年度スタートの、県立高校改革実施計画・Ⅱ期において、インクルーシブ教育実践推進校に入学を希望する生徒への対応について、どのように考えているのか、所見を伺いたい。

教育長答弁

県教育委員会では、知的障がいのある生徒が高校に進学できるよう、県立高校改革実施計画・Ⅰ期において、県立高校3校をインクルーシブ教育実践推進校のパイロット校に指定し、平成29年度から、連携型中高一貫教育の仕組みにより、連携募集を実施してきました。
 また、3校の内、足柄高校では、平成31年度入学者選抜から、連携募集に加え、特別募集を実施し、障がいのある中学生が志願できる地域を県西地域全体に拡大することとしています。
 また、小中学校においても、モデル校で実施している、すべての子どもができるだけ通常学級で学ぶ「みんなの教室」の成果を全県に普及するよう取組を進めています。
 このように、各校種でインクルーシブ教育が進みつつある中、市町村教育委員会や中学校、保護者のご要望に応え、義務教育段階から高校までの連続した学びの中で、インクルーシブ教育を実践していくことが求められています。
 そのためには、県内の全ての地域で希望する知的障がいのある中学生が、県立高校を志願できる仕組みが必要です。
 そこで、県立高校改革実施計画・Ⅱ期では、県内各地域において、知的障がいのある生徒が1時間程度で通学できるよう、新たに10数校をインクルーシブ教育実践推進校に指定することを検討しています。
 また、入学者選抜については、幅広く生徒の募集ができるよう、これまで実施してきた連携募集ではなく、県内の中学校に在籍する知的障がいのある生徒を対象とした、特別募集により実施したいと考えております。