公明党神奈川県議団

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地域に根ざしたマグネット・カルチャーの今後の展開について

小野寺 慎一郎議員(横浜市旭区)

質問要旨

マグカル事業6年目を迎え、現在、外国人観光客等に照準を合わせた事業を進めており、また、KAATも着実に入場者を増やしているが、一方で、優れた創作活動を続けているアマチュアやセミプロ団体を支援し、文化芸術活動が地域に根を下ろし、裾野を広げる努力も必要である。
 マグカル事業では、地元の伝説や民話などを題材に盛り込んだ地域色豊かな劇「地劇ミュージカル公開コンペ」を毎年開催し、地域で活動している劇団等に発表の機会を与えるなどの取組を続けている。

 そこで、これまでのマグカル事業における新しい才能の発掘や人材の育成について、どのように総括しているのか、また、人生100歳時代を見据えて、県内各地で文化芸術に関わる人たちの層を厚くし、草の根の文化芸術活動を広げていくことが大切と考えるが、所見を伺いたい。

知事答弁

【マグカル事業における新しい才能の発掘や人材の育成に関する総括について】
 これまで、県では、舞台芸術に取り組む若者を支援するため、県立青少年センターのホール等において「地劇ミュージカル」や「マグカルシアター」、「青少年のための芝居塾」などの事業を行い、発表の機会を提供するなど、新しい才能の発掘や人材の育成に努めてきました。
 また、KAAT神奈川芸術劇場でも、優れた若手の演出家を登用し、創作に挑戦する場を提供するとともに、インターンシップによる現場実習を通じて、照明、音響など、高度な舞台技術の専門人材の育成に実績をあげてきました。
 しかしながら、このような才能の発掘や人材の育成の取組は、まだ道半ばであり、大きな実を結ぶまで、ある程度の時間を要しますので、今後も腰を据えて継続的に取り組んでいきたいと考えています。

【人生100歳時代を見据えた草の根の文化芸術活動の取組について】
 青少年センターがこれまで果たしてきた人材育成の機能を一層強化するため、今年度末までに、センターの多目的プラザをより演劇に適した施設とするよう改装し、来年度は、演劇団体が利用できる回数を大幅に増やすなど、引き続きしっかりと取り組んでいきます。
また、今年度から、県の重点施策である共生社会の実現とマグカルとをクロスさせ、誰もが参加できる舞台公演などの「共生共創事業」を開始いたしました。
今後、高齢者を主体とした演劇団体を県内複数の地域で育成するなど、地域に根づいた取組を一層速させていく予定です。それぞれの演劇団体が連携・協力し、相互に刺激し合うことで、活動が活発化するとともに、未病の改善にもつながることから、こうしたムーブメントを起こしていきたいと考えています。
 東京2020大会を契機として、マグカルの取組を一層加速させていく必要があります。それを一過性のもので終わらせるのではなく、文化芸術に親しめる環境を整えながら、県民の皆様の身近な文化芸術活動の拡大に努めてまいります。

要望

新たな才能の発掘や人材の育成に一定の成果があったという答弁でしたが、私も同じように評価させていただいています。
 来年度以降、高齢者を中心とした様々なお芝居をやっていくということで、私も関心を強く持っています。知事もこの間、青少年センターで行われた「青少年のための芝居塾」をご覧になったと聞いておりますが、そういった所で頑張っている劇団関係者の方々など、しっかりと新しいプロジェクトに活かしていただきたい。
 県で育成し、育ててきた方々でありますので、しっかり取り組んでいただければと思っています。