公明党神奈川県議団

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シェアサイクルを活用した観光振興について

赤井 かずのり議員(平塚市)

赤井議員質問

 湘南地域において、本県、平塚市、鎌倉市、藤沢市、茅ケ崎市、寒川町、大磯町、二宮町の広域連携によるシェアサイクル事業が実施される。シェアサイクルは、誰もが利用可能であり、いつでもどのサイクルポートでも乗り捨て可能で、地域でのシェアサイクルによる広域周遊観光が可能となれば、観光地としての魅力が一層高まると期待される。また、公共交通を補完する二次交通としての役割や、一部地域で顕在化するオーバーツーリズム等の課題解決の糸口になると考える。
 また、観光以外の観点においても、環境への負荷の低減が図られるとともに、未病改善の面からも注目すべき取組であると考えている。
 こうした広域的なシェアサイクル事業を安定的に進めて行くには、利便性の向上を図るなどの工夫が必要と考える。
 そこで、シェアサイクル事業の課題をどのように認識し、今後どのように事業を進めていこうとしているのか、所見を伺いたい。

知事答弁

 湘南地域は、海沿いを東西に走る国道134号に沿って、鎌倉、江の島、大磯等、有名な観光スポットが存在し、年間5千万人を超える多くの観光客で賑わっています。県と湘南地域の4市3町は、国道134号を中心とした魅力あるこの地域で、観光客の利便性を高め、新たな人の流れを作り出す広域のシェアサイクル事業を本年8月から実施することとし、現在、事業者を募集しています。このシェアサイクルを多くの観光客の方に利用していただくためには、観光の起点となる鉄道主要駅と観光スポットを結ぶルート上に、乗り捨て自由のサイクルポートをなるべく多く設置するなど、利用者の利便性の向上を図る必要があります。しかしながら、ポートの設置に最適な鉄道主要駅付近では、既にある駐輪場は一般の自転車で飽和状態のところが多く、公有地にも限りがあることから、新たなポートの設置は難しい状況です。また、採算性を確保し、事業を円滑に運営していくためには、地元の事業者や公共施設管理者の協力が不可欠であると認識しています。
 そこで、事業の実施に当たっては、既存の駐輪場や公有地だけでなく、コンビニエンスストアや地域の金融機関等、民間事業者の協力が得られるところから、民有地も活用し、利便性の高い場所になるべく多くのポートを設置していきます。また、湘南地域を訪れる観光客の多くは、鉄道を利用して来ると考えられますので、鉄道事業者に対して、駅構内でのシェアサイクル事業の広報周知等について協力を要請する予定です。さらに、地元の事業者や公共施設管理者に対しては、この事業に理解を求め、ポートの設置などに御協力いただき、市町とともに連携体制を構築することで、地元の活性化につなげていきます。
 このように、シェアサイクル事業の円滑な推進を図り、周遊観光を促進することで、湘南地域の魅力を高めてまいります。

要 望

 そして、最後にシェアサイクル。国道134号サイクリングロードの整備、実証実験の中で各種データが得られると思います。平塚市内のサイクリングロードの整備等についての検討、これも進めていただきたい。

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