公明党神奈川県議団

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ヘルスケア・ニューフロンティアの成果の見える化について

鈴木 ひでし議員(横浜市鶴見区)

鈴木議員質問

 ヘルスケア・ニューフロンティアの推進に当たっては、知事の旗振りのもと、相当の予算や人を投入してきたことから、3期目を迎えた今、県民にも分かるような成果の見える化をお願いしたい。
 その際には、IOTの時代に即した、新しいヘルスケア・ニューフロンティア政策を展開するために、1990年代後半にソフトウエアの普及にあたり、利用、修正、頒布することを許すことで開発を広げた手法である「オープンソース」のような仕組みを取り入れたらどうか。

 そこで、ヘルスケア・ニューフロンティアにおける最先端医療・最新技術の追求に当たっては、有望な分野に集中して、県民によりわかりやすく事業を展開するとともに、取組で育まれた知見や技術を、県内企業、県民が望めば誰でも使えるようにする「オープンソース」のような仕組みを取り入れて広げていくことで、さらなる展開が見込まれると考えるが、所見を伺いたい。

知事答弁

 ヘルスケア・ニューフロンティアの最先端医療・最新技術の追求において、県が支援して開発した知見や技術を、県内企業や県民の皆様に活用できるようにすることは、成果の見える化を図るうえで重要です。
 これまで、ヘルスケア・ニューフロンティアの施策を進める中で、民間の企業や研究機関等が多くの技術を生み出してきました。
 そうした中、県もまた、誰でも使える2つの優れた技術を世に出しています。
 一つは、県衛生研究所が20年以上にわたって開発を進め、3年前に国際的な試験法としてOECD/経済協力開発機構に認められた「発がん性予測試験法」です。
 この試験法は、「がん化」を促進する化学物質を検出することができる、世界で初めての試験法であり、創薬分野はもちろん、私たちの生活全般にわたる、様々な分野で活用することができます。
 もう一つは、県立産業技術総合研究所が開発し、今年3月にME-BYOブランドに認定した「ワンストップ型食品機能性評価サービス」です。
 この評価法は、食品の機能性についての科学的な根拠を明らかにするもので、食品関連企業の商品開発などに活用いただくことで、県民の皆様の食の安全性の確保に寄与することが期待できます。
 県が開発したこれらの技術を、県内企業等に幅広く活用していただくことは、新たな商品開発等に非常に有用なことから、まずは、この2つを「かながわヘルスケア・オープンソース」として位置づけ、県内での積極的な利活用を図ります。
 こうした技術も含め、ヘルスケア・ニューフロンティアで生み出された最先端の基盤的な技術を活用することで、県内におけるヘルスケア分野の成長を加速させ、その成果を県民の皆様にいち早く届けることができるよう、引き続き取り組んでまいります。

要望

 また、知事には、ヘルスケアの見える化について、毎回お話をさせていただいて、私も昨年の9月には、見える化ということで、今、スライドでも出させていただきました。貼るだけの人工膵臓とか、また、再生毛髪の技術の開発とかっていうことを今やっているんだよっていうことで、今、私もスライドで出させていただきました。
 ただ県民には中々わからない、今のお話しをいただいて、今回、私が何で見える化にこだわるのかといいますと、ヘルスケアについて、この議場の中で、論評される方がいたり、批判される方がいても、提案型ってなかなか私はないと思っているんですよ。
 そういう中で私は一議員として、ヘルスケア、知事が進めていらっしゃることについて、何らかの形で議員側としても提案したいということで、今回、オープンソース化ということで提案させていただきました。
 そういう中、前向きにとらえていただいて、かながわオープンソースという名称で、いよいよ、県民の方々やまた企業等にも使っていただける。そういうソフト並びにデータが開示されるということによって、私はできたら知事がおっしゃっている、「神奈川から全国へ、全世界へ」というものは、ここからベンチャーが、またいま政府等々が主導している10億円以上の資産という形で出てくる企業に、ユニコーンという企業がありますけれども、これをまた育てていこうという中で、またDMMやメルカリなんて話もありますけど、こういう様なところが、逆に未病とかそういう産業から出ていくことなんかというのも一つ狙って行ったらいいんじゃないのかという思いがありまして、このオープンソースについて提案をさせていただいたところでございます。
 ぜひともその点、ご考慮いただければと存じます。