公明党神奈川県議団

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高齢運転者の交通事故防止について
 (1) 高齢者講習等の円滑な実施に向けた取組について

谷口 かずふみ議員(大和市)

谷口議員質問

 近年、高齢運転者による重大交通事故が全国で相次いで発生し、大きな社会問題となっており、県警察においても、高齢運転者の交通事故防止対策を推進していることは承知している。
 そうした中、「高齢者講習等の円滑な実施」、高齢運転者の安全運転を支える対策として重要であるが、全国的に受検・受講待ち期間が長期化しており、本県においても、年末から翌3月にかけて、予約が取りにくいとの声がある。
 法令で定められた期間内に高齢者講習等を受検・受講できないと、運転免許が失効することから、受検・受講待ち期間を短縮して、円滑な実施に取り組んでいくことが重要であると考える。

 そこで、県内の高齢者講習等の受検・受講待ちの状況とその現状を踏まえた高齢者講習等の円滑な実施に向けた県警察の取組について、見解を伺いたい。

県警本部長答弁

 県内の高齢者講習等の受検・受講待ちの状況ですが、昨年中の認知機能検査の受検待ち期間の平均日数は41.9日、また、高齢者講習の受講待ち期間の平均日数は79.0日という状況でございました。
 県警察におきましては、こうした状況を踏まえ、高齢者講習等の円滑な実施に向けた取組として、まず、本年1月から毎週2回、運転免許センターにおいて公安委員会による認知機能検査の開始をしております。
 また、神奈川県指定自動車教習所協会に対しても、認知機能検査の実施について働き掛けを行い、本年4月から、同協会に運転免許センターにおける認知機能検査を開始していただいております。
 さらに、本年3月、40校の自動車教習所に対し、高齢者講習等の各会場における受入れ人数の拡大を働き掛けた結果、本年8月末現在で、認知機能検査について19校、高齢者講習について24校が、それぞれ受入れ人数を増やしているところでございます。
 このような取組によりまして、本年の6月末現在で、受検・受講待ち期間の平均日数は、認知機能検査について41.9日から35.4日へ、高齢者講習では79.0日から64.8日へと、それぞれ短縮をされ、一定の成果が出ているものと認識しております。
 このほかに、高齢運転者の利便性を考え、円滑に更新手続が行えるよう、高齢者講習等の早期予約につきまして、受検・受講の案内通知書や県警察ホームページに明記するなど、周知を図っているところでございます。
 県警察といたしましては、今後も、高齢者講習等の受検・受講待ち期間の短縮を図るほか、高齢運転者に対する早期予約の周知を継続して行うなど、高齢者講習等の円滑な実施に向けての取組を進めてまいります。