公明党神奈川県議団

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県立病院機構の第三期中期目標について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

亀井議員質問

 県立病院機構の第三期中期目標期間は、超高齢化の進行により社会の構造が大きく変化していく中で、極めて重要な時期に当たっている。
 県立病院は、これまで、足柄上地域における総合的な医療のほか、小児科、精神科、がん、循環器呼吸器を専門とする病院が、高度専門医療を提供してきているが、個々人のライフステージや合併症などの複合疾患に対して、切れ目なく総合的に対応していく医療への転換が次期中期目標において最も問われる点と考える。総合病院はさらなる地域のニーズへの対応を図り、専門病院は総合病院の機能も合わせもたせていく、このような新しい姿をつくり上げ、県立病院全体として、変化する医療ニーズにも対応してほしい。

 そこで、次期中期目標期間では、県立病院としてどのようなことに取り組むのか、また、さらに中・長期的な視点として、県立病院の役割や機能について、県はどのように考えているのか、所見を伺いたい。

知事答弁

 病院機構の5病院では、県民の皆様に対して、質の高い地域医療や専門医療を提供してきました。
 高齢化の進展により、複数の疾患を抱える患者が増加する中、県立病院には、より高度な専門医療の提供とともに、患者一人ひとりをトータルに診る総合的な医療への対応も必要になっています。
 そこで、第三期中期目標では、今後5年間で、各病院の機能強化と、中長期的な観点からの役割やあり方について検討するよう、病院機構に指示していきます。
 具体的には、足柄上病院では、地域包括ケアシステムの推進を支援するため、「地域医療支援病院」の承認を目指すほか、高齢者医療の症例を数多く保有する特長を活かした臨床研究に取り組みます。
 こども医療センターでは、県内のアレルギー疾患の医療の拠点として、アレルギーセンターを運営するほか、「成人移行期外来」を設置し、成長に伴い変化する患者ニーズに対応していきます。
 がんセンターでは、県内がん医療の拠点として、専門医療の提供にとどまらず、高度な医療技術の開発や、人材育成も担う「特定機能病院」の承認を目指します。
 また、中長期的には、県立病院は、ライフステージごとに異なる患者ニーズや、複合的な疾患にも的確に対応できる、総合的な機能をあわせ持つことが重要となります。
 そこで、県と病院機構では、有識者から意見を伺い、病院が保有する診療データなどの分析を通じて、総合病院的機能の強化など、県立病院の将来のあり方について検討を進めていきます。
 県は、県立病院が将来にわたり、時代の変化に的確に対応し、患者一人ひとりに寄り添った医療を提供できるよう、病院機構とともにしっかりと取り組んでまいります。