公明党神奈川県議団

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移動交番車の運用方法と交番統合後の治安対策のための機動力を生かした取組について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

亀井議員質問

 県警察では、交番の統合を主眼とした「神奈川県警察交番等整備基本計画」を策定し、交番が統合された後の治安対策について、パトカー等を始めとした統合エリアをカバーすることが可能な警察機能を付加するとともに、地域住民の安全・安心を高めるための効果的手法の一つとして移動交番車の活用等の研究を進めていくこととしている。
 これからの警察活動には、情報発信力が高い移動交番車やパトカー等を活用し、車両の特性を最大限に発揮した手法が不可欠であり、警察側から必要な場所に出向く「アウトリーチ」な活動が重要だと考えている。

 そこで、地域住民の安全・安心感を高めるために、広報力が高い移動交番車の今後の運用方法と交番統合後の治安対策のための機動力を生かした取組について、所見を伺いたい。

警察本部長答弁

 はじめに、移動交番車の運用方法ですが、移動交番車は、交番や駐在所の活動を補うものとして、県内の15警察署に15台を配備して運用しており、本年は、主に大型台風接近に伴う警戒、山岳遭難発生時の救助部隊の活動拠点、特殊詐欺対策の警戒などの活動を行っています。
 議員、ご指摘のとおり、県内の治安状況は、数値的には改善されていますものの、高齢者を狙った特殊詐欺事件や高齢者が関係する交通事故が高水準で推移するなど、予断を許さない状況であり、こうした事件事故の抑制に向けた各種活動の更なる推進が必要であると考えます。
 そこで、治安情勢を見極めながら、移動交番車を活用した積極的な情報発信や警戒活動に取り組んでまいります。
 具体的には、防犯キャンペーン等の会場に移動交番車を派遣し臨時交番として開設をし、地域住民の方々からご意見やご要望をお聴きするとともに、防犯や交通安全に関する広報啓発に努めてまいります。
 また、通学路等における児童や生徒の見守り活動や地域住民の方々との合同パトロールなどにも移動交番車の活用を図ってまいります。

次に、交番統合後の機動力を生かした取組についてです。
 県警察では、現在約470か所ある交番を今後10年間で400か所としまして、勤務員の職務執行力の向上と交番の機能強化を図ってまいりますが、この計画を進める上で重要なのは、統合に伴う地域住民の方々の不安感を解消するための取組でございます。
 この点に関しては、統合の対象になった地域を管轄する交番等に小型警ら車等を配備し、その効果的運用により機動力を生かした早期の現場臨場に備えるとともに、警察署パトカーと本部自動車警ら隊等との連携による重点的な警ら活動等を推進し、地域住民の方々の身近で発生する事件事故に迅速かつ柔軟に対応してまいります。
 引き続き、地域の安全・安心の確保にしっかりと取り組み、交番統合前と変わらぬ治安水準の維持に努めてまいります。