公明党神奈川県議団

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高齢者福祉施設における感染予防対策について

谷口 かずふみ議員(大和市)

谷口議員質問

 8月28日に開催された国の新型コロナウイルス感染症対策本部では、感染者のうち、若年層では重症化割合が低いものの、65歳以上の高齢者や基礎疾患を持つ人は重症化リスクが高いと報告している。
 本県においても、高齢者福祉施設での感染が報道されており、高齢者や基礎疾患がある方への感染予防を徹底する必要があると考える。
 また、高齢者福祉施設における感染予防の取組は、検査を迅速に行うことができるスマートアンプ法を活用した簡易パッケージ機器の活用を含めて、より積極的に拡充していくべきと考える。

 そこで、重症化するリスクの高い高齢者への対策として、高齢者福祉施設における感染予防に、今後どのように取り組んでいくのか伺う。
 また、クラスターを発生させないためには、施設で発熱者等が発生した場合、迅速な検査を行うために、スマートアンプ法の簡易パッケージ機器を活用することが有効と考えるが、併せて見解を伺いたい。

知事答弁

 高齢者は、新型コロナウイルスに感染すると、重症化するリスクが高く、高齢者福祉施設では、感染予防対策を十分講じることが重要です。
 県では、マスクや手袋、ガウンなどの衛生用品の配布や、感染予防に関する職員向けの研修会を開催するなど、高齢者福祉施設を支援しています。
 また、感染が発生した施設には、「神奈川コロナクラスター対策チーム」いわゆる「C-CAT」を派遣して、ゾーニングを指導するなど、感染拡大防止のための体制を整えています。
 新型コロナウイルス感染症の対応は長期化しており、高齢者福祉施設の感染予防対策への支援は引き続き必要です。
 そのため、9月補正予算案に、衛生用品の購入など、感染予防のために必要な経費を計上し、高齢者が施設で安心して介護サービスを受けることができるよう、取り組んでいきたいと考えています。
 次に、高齢者福祉施設におけるスマートアンプ法の簡易パッケージ機器の活用についてです。
 施設で発熱者が出た場合、クラスターの発生を防止するため、迅速なウイルス検査が必要です。
 県では、外来受診が難しい入所者のために、登録した特定の医療機関が、施設を訪問して検体を採取する仕組みを整備しています。
 一方、施設には、かかりつけ医がいますので、そうした医師が簡易パッケージ機器を活用して検査を行えば、迅速さに加え、その後の円滑な治療につながるというメリットもあります。
 そこで、県では、自ら検査を行うことに前向きな、かかりつけ医にご協力いただき、簡易パッケージ機器を活用した、高齢者福祉施設の入所者等に対する検査について、実証していきます。
 県としては、こうした様々な取組により、重症化リスクの高い高齢者の皆様に安心していただけるよう、高齢者福祉施設での感染防止に全力で取り組んでまいります。