公明党神奈川県議団
新型コロナウイルス感染下における情報発信について
谷口 かずふみ議員(大和市)
谷口議員質問
新型コロナウイルス感染への対応が長引く中、最前線で闘う医療従事者や、日常生活を支えるエッセンシャルワーカーの方々に対する支援の輪が広がる一方、いまだに不当な差別や偏見も根強く残っている。
こうした課題は、医療従事者や感染者だけの問題ではなく、新型コロナウイルスをめぐる社会の様々な場面で表面化している。
新型コロナを前提とした暮らしは、長期化することが予想され、様々な立場の方を理解し、思いやる気持ちを持つことが重要である。
そのためには、県として、正しい情報提供に努めるとともに、お互いに思いやりの気持ちをもって、一体となってこの困難な状況を乗り越えられるよう、強くメッセージを発信してほしい。
そこで、新型コロナウイルスに起因する差別や偏見を防止するとともに、様々な立場の方への思いやりの機運を醸成するための情報発信等にどのように取り組んでいくのか、見解を伺いたい。
知事答弁
本県は、国内で初めて新型コロナウイルス感染者が確認されたことや、クルーズ船の集団感染に際し多くの患者を受け入れたことから、県内の医療機関では、早くから、医療従事者やその家族等に対する、心無い扱いや偏見などの問題が生じました。
また、マスクの着用が困難であったり、アルコール消毒液にアレルギーがあるなど、通常の感染防止対策を行うことが難しい方が、非難されることもあると聞いています。
医療従事者や感染者、その家族などをはじめ、様々な困難を抱える方に対して、差別や偏見、誹謗中傷など、心ない行為が横行していることは、決して許されることではありません。
そこで、私自身が、そうした不当な差別や偏見をなくすよう、いち早く呼びかけるとともに、医療機関や福祉施設等の従事者に対する感謝の機運を高めるため、機会をとらえてメッセージを発信してきました。
また、県民、議会の皆様と一体となって、医療・福祉・介護の現場で働く方々に感謝と応援の気持ちを伝えるため、「かながわコロナ医療福祉等応援基金」も立ち上げました。
さらに、そうした機運を全国的に広めるため、様々な場で提言を行ってきたところであり、全国知事会としても、8月に「おもいやりとやさしさの輪を広げよう」というメッセージを発出しました。
今後も、様々な媒体を活用して、差別や偏見の根絶を訴えるとともに、どういった場合に感染のリスクが高いのかなど、いわれのない非難を防ぐための、正しい情報発信に取り組んでいきます。
闘うべきはウイルスであり、人ではありません。お互いに思いやりと敬意をもち、県民一丸となってこの困難な状況を克服していくため、しっかりと取り組んでまいります。