公明党神奈川県議団

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県立病院における災害対策について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

亀井議員質問

 災害発生時に診療機能を維持するためには、災害発生に備えた機能を、ハード・ソフトの両面から充実強化する必要がある。
 まず、ハード面だが、災害拠点病院である県立足柄上病院は、洪水浸水想定域内に立地し、浸水時に支障がないのか懸念がある。また、施設が狭隘化し、患者をトリアージするスペースも十分ではない。
 次に、ソフト面だが、BCPが足柄上病院と精神医療センター以外では、まだ策定されていない状況にあるが、自然災害に加え、コロナに対応したBCPについても策定していくことが重要と考える。

 そこで、災害時における診療機能を維持するため、災害拠点病院である県立足柄上病院の浸水対策をどのように講じていくのか、また、県立病院の診療業務継続に向けて、BCP策定にどう取り組むのか、特に新型コロナウイルスに対応する重点医療機関としてどのように整備していくのか、所見を伺いたい。

知事答弁

 県立病院は、本県の医療救護活動の拠点として、災害時においても診療機能を維持し、多数の負傷者に対し、迅速に救護活動を行う役割を担っています。
 このため、日頃からライフラインや情報システムの整備、医薬品、燃料等の備蓄を進めるとともに、訓練を通じて災害時の対応力を強化しています。
 しかしながら、災害拠点病院である足柄上病院は、敷地の一部が、洪水ハザードマップで、最大3メートルの浸水区域に位置しているため、浸水により、非常用発電設備が稼働しない恐れや、施設の老朽化、狭隘化が進んでいるという課題があります。
 そこで、県立病院機構では、今後、老朽化した施設の計画的な修繕・整備に向けた調査を行い、非常用発電設備の上層階への設置のほか、災害発生時にトリアージや患者の収容を行えるスペースの確保について検討していくこととしています。
 また、災害時には、診療業務を維持・継続するための体制整備が重要となることから、県は、県立病院機構の全ての病院に、業務継続計画、いわゆるBCPを策定するよう、第三期中期目標において指示していますが、ここ数年、自然災害が頻発していることから、今年度中の策定を求めていきます。
 さらに、自然災害と同様、新型コロナウイルス感染症についても、感染拡大時における院内感染防止対策、ゾーニング計画など、診療を維持していくための体制整備が重要です。
 特に、重点医療機関である足柄上病院、循環器呼吸器病センター、精神医療センターの3病院では、これまでの新型コロナの診療経験を踏まえたBCPの策定が求められます。
 そこで、この3病院については、新型コロナのBCPを今年度中に策定するよう病院機構に要請し、各病院の速やかな策定につなげていきます。
 県は、県立病院が、激甚化する風水害、さらには新型コロナウイルス感染症など、未曽有の危機においても県民のいのちを守る拠点として、役割を果たせるよう、引き続き県立病院の災害対策を支援してまいります。

要望

 ハード整備として、足柄上病院の地下にある電気施設に関しては、やはり、災害拠点病院なので、災害時に使用できなくなったのでは話にならないので、早急にやっていただかなければいけないと思います。
 また、BCPに関して、新型コロナに対するBCPも、しっかりと、いつまでに策定いただけるとお話いただけたので、ぜひこれも進めていただきたいと思います。