公明党神奈川県議団

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公立小・中学校におけるいじめ防止について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

亀井議員質問

 いじめの未然防止に関しては、いじめをする子どもだけでなく、「傍観者」と呼ばれる、周りにいる子どもに焦点を当てた学習がある。
 それはフィンランドのいじめ対策プログラム、「KiVa」である。
 この「KiVa」プログラムは、「傍観者」が、いじめを受けている子どもを守る態度を示すことで、いじめる側が力をもたなくなることを学ぶといった取組である。
県教育委員会では、いじめの未然防止について様々な取組を行っていることは承知しているが、加えて、「傍観者」に、より焦点を当てた取組を進めてもらいたいと考える。

 そこで、公立小・中学校におけるいじめ防止対策の一環として、いじめの「傍観者」に焦点を当てた取組について、所見を伺いたい。

教育長答弁

 いじめは、すべての児童・生徒に関係する問題です。いじめを行わないことはもちろん、いじめと分かりながら何もしない「傍観者」とならないためには、児童・生徒の誰もが、いじめは決して許されない行為であることを十分に理解することが必要です。
 こうした考え方を、県教育委員会では、平成30年度に作成した「児童・生徒指導ハンドブック」に盛り込み、市町村教育委員会と連携し、教員研修等を通じて周知してきました。
 また、児童・生徒がいじめについて、自分の事として考え、対話や議論を行う「いのちの授業」を、各学校で推進しています。
 しかし、依然として、いじめに悩む多くの児童・生徒がいます。私としては、これまでの取組に加え、議員お話の、「傍観者」に焦点をあてた「KiVa」プログラムなどの考え方を取り入れ、更にいじめ防止対策を強化していくことが必要と認識しています。
 そこで、「傍観者」にならないために、いじめかもしれない場面でどのように行動すればよいのか、具体的な場面を想定し、児童・生徒が話し合う活動等の取組例をまとめた、教員用の指導リーフレットを今年度中に作成します。
 そして、このリーフレットを、全県指導主事会議等の場で周知するとともに、小・中学校の児童・生徒指導を担当する教員向けの研修等で活用するなど、より一層、いじめ防止対策の推進に取り組んでまいります。