公明党神奈川県議団

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中学校夜間学級の設置について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

亀井議員質問

 「夜間中学」は、不登校等により十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した方などにとって、義務教育相当の教育機会が提供される重要な場である。また、外国籍の方にも、貴重な学びの場になる。
 そうした中、相模原市議会において、市の教育長が、県教育委員会と連携し、他市町村からも生徒を受け入れる広域的な「夜間中学」として、令和4年4月の設置をめざしていきたいとの考えを表明した。
 県教育委員会としても、相模原市の「夜間中学」開設に向けて、「広域的な仕組み」を関係の市町村教育委員会と具体化していくこと、県立高校施設の活用等について取組を進めていくことが必要である。

 そこで、相模原市の動きも踏まえ、今後、県教育委員会として、相模原市の「夜間中学」の設置に向けて、「広域的な仕組みづくり」や県立高校施設の活用を含め、具体的にどのように進めていくのか、所見を伺いたい。

教育長答弁

 中学校夜間学級、いわゆる「夜間中学」は、不登校や引きこもり、外国籍の子どもなど、多様な生徒がともに学び、成長していく場として、その設置が望まれています。
これまで県教育委員会では、相模原市教育委員会等と「夜間中学」の設置の時期や場所、さらに県立高校の施設の活用や、他の市町村から生徒を受け入れる広域的な仕組みづくりについて、検討・協議を重ねてきました。
 こうした中、去る11月27日に、相模原市議会において、市の教育長から、「夜間中学」について令和4年4月の開設をめざしていくこと、また、市域外からも生徒を受け入れる広域的な仕組みとなるよう、引き続き県教育委員会と調整していく、との考えが明らかにされました。
 県教育委員会としては、こうした市教育委員会の意向を十分に踏まえ、令和4年4月の県内三か所めの「夜間中学」の開設に向けて、関係市町村教育委員会と広域的な仕組みづくりに伴う、教員配置や費用負担など具体的な検討・調整を進めてまいります。
 また、設置場所については、市域外からも生徒が通いやすい、市南部の相模大野地区が望ましいと考えています。
 しかし、同地区の中学校には、現時点で「夜間中学」として活用できる施設が見い出せないのが実情です。
 こうしたことを考慮し、県教育委員会では、当分の間、小田急線相模大野駅から徒歩圏内にある、県立神奈川総合産業高等学校の施設の一部を、相模原市立の「夜間中学」として活用できるよう検討してまいります。

要望

 教育長から神奈川総合産業高等学校の施設の一部を夜間中学として活用する、と学校名まで言っていただきました。
 この学校というのは、私の記憶が確かならば、定時制のある学校です。
 この定時制のある学校ですから、定時制の生徒と、夜間中学に通う生徒が、お互いに切磋琢磨し、交流して、相乗効果を生み、お互いにWin-Winの形でしっかりと学習できれば、これは全国に範を示すような夜間中学になる、と確信しておりますので、夜間中学の設置についてしっかりと検討していただくことを要望します。