公明党神奈川県議団

ホーム所属議員 重点政策 活動リポート ニュース 本会議 常任委員会 特別委員会 ご意見・ご要望

文字・活字文化の振興について

藤井 深介議員(平塚市)

藤井議員質問

 神奈川県には、近代文学館、図書館など、文字・活字文化や文学、読書に関わる県立施設があり、それぞれにおいて文字・活字文化の振興に向けた取組が進められているものと承知している。
 私はこれまでの経験から、日々の生活の中で、文字・活字文化は非常に大事なものであると考えている。
 特に、現在のウィズコロナの状況下においては、県民の方々は家に留まる時間が長くなることにより、読書に向ける時間が取れるようになり、これまでよりも更に文字・活字に親しむことができるのではないかと考える。
 そこで、県として、これまで文字・活字文化の振興にどのように取り組んできたのか。
 また、コロナ禍における文字・活字文化振興の重要性について、所見を伺いたい。

知事答弁

 まず、県のこれまでの取組についてです。
 文字・活字文化の振興に当たっては、地域、学校、家庭など様々な場において、豊かな文字・活字文化に触れる機会を増やす取組が必要です。そこで、県立神奈川近代文学館では、県ゆかりの作家や文学作品の資料を収集、保存、展示するとともに、講演会や朗読会などを開催しています。これらの取組により、作家の作品はもとより、その人柄や生涯にも興味を持つようになったなどの感想も寄せられ、県民の皆様に文学をより身近に親しんでいただくことにつながっています。
 また、子どもの頃から文字・活字文化に触れることが大切ですので、県内の学校を巡回し、作家の作品や生涯を紹介するパネル展などを実施しています。さらに、県教育委員会では、全ての子どもが本に親しみ、自主的に読書活動を行えるよう「神奈川県子ども読書活動推進計画」を策定し、取組を進めています。その一つとして、「子ども読書活動推進フォーラム」を開催しています。フォーラムでは、著名作家による記念講演や読書活動推進の事例発表などを行っており、子どもたちが活字に親しむ機会となっています。
 次に、コロナ禍における文字・活字文化振興の重要性についてです。コロナ禍で在宅時間が増える中、新しい生活様式に対応した取組により、自宅でも文字・活字文化にこれまで以上に触れられる機会を提供したいと考えます。そこで、例えば、近代文学館では、夏目漱石や中島敦の資料などをwebコンテンツとして提供する「デジタル文学館」で講演会の配信などを拡充していきます。また、県立金沢文庫では、所蔵する古文書の画像と合わせて、難解なくずし字を常用漢字に置き直して表示するデータベースをweb上で公開しており、今後拡充していく予定です。
 文字・活字文化に親しむことは、知識の向上や豊かな人間性を育む上で不可欠です。コロナ禍を契機に文字・活字文化を身近に感じられる取組を更に進め、より心豊かな県民生活の実現につなげてまいります。