公明党神奈川県議団

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効果的で効率的な委託事業のあり方について

鈴木 ひでし議員(横浜市鶴見区)

鈴木議員質問

 委託事業の中には、企画立案段階から実施に至る一連の業務を全て委託しているものも見受けられ、事業自体が現場や県民から遠いものになってしまうのではないかと危惧している。
 また、観光やマグカルなど、県が主要施策に掲げる事業において、委託により実施されるものが数多く見受けられる。
 県がどのような考えで委託事業を行い、それに対して受託した事業者がどのようなことを行って、その結果どのような成果を上げることができたのか示すことで、効果的で効率的な委託事業を展開していくことができると考える。
 こうした委託事業の結果を踏まえた上で、次の事業に結び付けていくことが大切であると考える。

 そこで、効果的で効率的な委託事業のあり方について、どのように考え、今後どのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

知事答弁

 県民ニーズが多様化、複雑化する中で、限られた県職員で応えていくためには、民間活力を様々なかたちで活用していくことが重要であり、その一つの手法として民間委託があります。
 民間委託の活用に当たっては、まずは、職員自ら汗をかいて情報を集め、事業の手法として民間委託が適当か否かを十分に検討しなければならないと考えています。
 その上で、民間の知識やノウハウを活用することで、県が直接事業を行うよりも、さらにサービスの向上が見込まれる場合やコスト削減が図られる場合には、民間委託の手法を活用しています。
 民間委託により事業を実施する際には、明確な目標を設定した上で、事業実施後に、この目標を基に成果を検証し、次の事業につなげていくことが重要です。
 また、事業の成果を検証し、こうしたサイクルをより一層回していくためには、客観性を持ったデータを活用することが効果的です。
 データを活用した検証については、今後、庁内のデジタル部門の知見を活かしていきたいと考えています。
 例えば、観光分野において、外国語観光情報ウェブサイトの委託に関して、サイトの閲覧数だけでなく、実際の観光客の行動データを含めた分析も行い、観光客の増加という目的への効果を検証していきます。
 今後は、このように、委託事業において、目標や成果がより明確になるよう検討を進め、県民の皆様が事業の成果を実感できるよう、取り組んでまいります。