公明党神奈川県議団

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「夜間中学」について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

西村議員質問

 来年4月に、相模原市が市立大野南中学校の分校として「夜間中学」の開設を決めた。この「夜間中学」には、県教育委員会が広域的な仕組みを構築して、他の市町村からも生徒を受け入れることとしている。
 新たに設置される「夜間中学」は、外国籍県民の方など、外国につながりのある方々にとっても、貴重な学びの場になり、日本語の力が十分ではない生徒に対する日本語指導も必要だと考える。
 また、昼間は仕事をして、職場から直接通う生徒に、「夜間中学」で食事を提供することも、教育環境の充実という面からは必要である。

 そこで、相模原市以外の市町村からも生徒を受け入れる、広域的な仕組みについて、今後、どのように取り組んでいくのか。また、相模原市が設置する「夜間中学」における、外国につながりのある生徒に対する日本語指導や生徒への食事の提供について、県教育委員会としてどのように支援をしていくのか、所見を伺いたい。

教育長答弁

 教育関係について、お答えします。
 「夜間中学」についてです。
 相模原市が令和4年4月に設置する「夜間中学」は、相模原市以外の市町村からも生徒を受け入れることとしており、県教育委員会では、こうした広域的な仕組みについて、相模原市を含む市町村教育委員会と協議を重ねてきました。
 その結果、現在のところ藤沢市、厚木市など、7市町がこの仕組みに参加する意向を固めています。
 今後、県教育委員会では、「夜間中学」の教育活動の円滑な推進に向け、この11月に設置する「相模原市立夜間中学広域連携協議会」を通じて、関係市町教育委員会とともに、「夜間中学」開設後の運営を支援してまいります。
 次に、日本語指導が必要な生徒への支援については、相模原市教育委員会において、始業前の時間等を活用して個別の指導を行うことなど、柔軟な対応を検討しています。
 県教育委員会としても、かながわ国際交流財団などを通じ、日本語指導のノウハウを、「夜間中学」の教員に提供することや、県教育委員会が行う日本語指導の研修に「夜間中学」の教員に参加してもらうことなどの支援策を検討しています。
 また、生徒への食事の提供については、「夜間中学」の当面の設置場所である、県立神奈川総合産業高校の食堂を、「夜間中学」に通う生徒も利用できるよう、調整を進めてまいります。
 以上でございます。

要望

 前向きなご答弁、8年かかって頂戴することができて本当にありがとうございます。今後なんですが、教材や行事等に係る費用を含め、市町村の役割である、この生徒たちの負担軽減のため、さまざまに支援をしていただきたい、通学支援などもしていただきたい。これがまず一つ。
 それから4月入学だけではなくて、いつでも知ったときに希望者が入学できる、こういったことも協議会で検討していただけたらなというふうに思います。
 また、こちらも将来的な話になってしまうでしょうが、せっかく横浜、川崎にも1校ずつ夜間中学があり、それぞれ鉄道の路線が違うんですね。この3つに入れるようになれば、県内の希望される方がより通いやすくなるわけで、横浜、川崎、相模原、3つの夜間中学、垣根を越えて入れますよ、という体制を目指して行事等でますは交流をする、切磋琢磨できるような関係を作っていただきますようにお願いを申し上げたいと存じます。