公明党神奈川県議団

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中小企業のリスキリング支援について

佐々木 正行議員(相模原市中央区)

佐々木議員質問

 企業で働く人々が、今後、需要が見込まれる分野の業務に対応していくためには必要となる知識や技術を学び直すリスキリングが重要であり、個人の持つ能力のスキルアップは企業にとっても新たな事業展開や業務拡大につながると考えられるが、中小企業では、研修体制等が整っておらず、学び直しの取組が進んでいないのが実情である。
 今後、県内中小企業がDXなどの新たな取組を推進する際には、従業員に対してデジタル技術の習得機会の提供や、社内の業務に精通している従業員を再教育して、業務の効率化に必要な知識や技術を身に付けさせるリスキリングが有効な手法であることから、県が、県内中小企業に向けて、リスキリングの相談窓口を設置するなど積極的に支援を行っていくことが必要と考える。

 そこで、県として、中小企業のリスキリングに対して、どのように支援していくのか、所見を伺いたい。

知事答弁

 デジタル技術やクリーンエネルギーなどの技術革新の進展などにより、業務内容の変化や新たに発生する業務に対応するため、必要な知識やスキルを習得するリスキリングの重要性が高まっています。
 例えば、DXの取組に必要なデジタル分野では、人材不足で新たな採用が難しい中、リスキリングにより社内の人材を育成することは、大変有効です。
 また、リスキリングは企業にとって、社内の人材を再配置するなどして、生産性の向上や業務の効率化が期待できますし、従業員にとっても、新たに習得したスキルを活用することで、待遇改善や昇進などにつながることも考えられます。
 このように、リスキリングは企業と従業員双方にとってメリットがありますが、中小企業にとってはどのようにリスキリングをすればよいのかという情報が不足しており、課題となっています。
 そこで、そうした課題を解決するため、仮称ですが、「かながわリスキリング相談窓口」を設置し、公益財団法人神奈川産業振興センターなど様々な関係機関と連携して支援する体制を構築します。
 また、リスキリングで成果をあげている好事例を調査し、中小企業に広く周知するとともに、製造業におけるDXなど、リスキリングによる人材育成が有効な分野に対応した訓練カリキュラムを作成し、職業技術校の在職者訓練などで活用していきます。
 こうした様々な取組を通じ、中小企業におけるリスキリングの取組を加速化させ、業務の効率化や新たな事業展開につなげていきたいと考えています。