公明党神奈川県議団
1 未来を見据えた取組について
(2) フュージョンエネルギーについて
谷口 かずふみ議員(大和市)

谷口議員質問
水素等の軽い原子核が融合する時に発生するエネルギーが「フュージョンエネルギー」であり、二酸化炭素等を排出せず、未来のクリーンエネルギーとして注目が集まっている。
フュージョンエネルギーは、1億℃以上という極限環境下で安定的に制御する必要があり、解決しなければならない技術的な課題などが多く存在するが、そう遠くない将来には、この技術が実用化され、脱炭素社会の実現に貢献するものと期待している。
そこで、脱炭素社会の実現に向けて、未来のクリーンエネルギーとして実用化が期待されるフュージョンエネルギーに対する所見を伺う。
知事答弁
県では、脱炭素社会の実現に向け、省エネ対策や再エネの導入・利用などを積極的に進めています。
私は東日本大震災後に知事に就任した当初から、集中型から分散型エネルギーへの転換など、太陽光を中心とした「エネルギー革命」を訴えてきました。
そして、ゼロ円ソーラーなど様々な取組を進め、県内の太陽光発電導入量は震災前の10倍近くにまで増加しています。
一方、脱炭素社会の実現には、再生可能エネルギーの拡大に加え、水素・アンモニアを活用した発電など、電源の脱炭素化を推進することが重要です。
フュージョンエネルギーは、発電時にCO2を発生しない次世代の集中型電源として期待され、高市政権において実用化に向けた取組が強化されています。
しかし、現状では世界的にも未だフュージョンエネルギーを用いて発電した例がなく、また、低レベルとは言え放射性物質が排出される等の課題もあります。
このように、フュージョンエネルギーは、実用化までに相当な時間がかかると思われますが、脱炭素社会に必要な次世代技術の一つとして認識しています。
今後の国際的な研究開発や、国による諸課題への対応の動向を注視するとともに、できるだけ早期に実用化されることを大いに期待しています。
要 望
フュージョンエネルギーについてですが、確かに、まだ発電には至っていませんし、プラズマの発生には成功しているようですけれど、長期安定的にという段階にはまだ来ていないのですけれど、質問の中でも申し上げたように、すごい勢いでスピードアップしていますので、是非ともここもしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
静岡県では今年の3月に策定したエネルギー戦略において、GX産業の成長に向けた取組分野として、フュージョンエネルギーを明快に取り上げております。
こうしたことも参考にしながら有望な技術であるフュージョンエネルギーについて、実用化に向けた動向をしっかりと注視をして取組を進めていただくようお願いしたいと思います。
一方、県では、複数企業の連携による2050年脱炭素社会の実現に資する研究開発プロジェクトを募集しておりましたけれど、一昨日の17日に3件のプロジェクトが採択されたと発表がありました。
その中にはフュージョンエネルギーの関連として、核融合炉の高性能化や開発の加速を可能にする超伝導線のコイル、これを開発する県内企業が採択されております。私はこれを見て非常に嬉しく思いました。
これからも県内にフュージョンエネルギー関連のサプライチェーンをしっかりと作っていくと、こういう視点も加えて取組を進めていただきたいと思います。