公明党神奈川県議団

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子どもたちの心を育てる教育について(1)子どものインターネットの長時間利用について

赤井 かずのり 議員 (平塚市)

質問要旨

「県内の小・中・高校生を対象として実施された「子どもたちのネット利用に係る実態調査」の結果では、子どもたちの長時間にわたるインターネットの利用状況が浮き彫りにされたが、基本的な生活習慣の乱れや、いわゆる「ネット依存」に向かっていく入り口になることも懸念されるため、しっかりとした対策が必要である。
一方、子どもたちがインターネットを正しく利用するためには、家庭が果たす役割が非常に重要となってきており、子どもたちへの指導だけではなく、保護者に対する周知や啓発が必要であり、取組の充実が求められている。

そこで、子どもたちのインターネット利用時間の長時間化を予防することなど、適切な利用方法に関する子どもたちへの指導や保護者への啓発に、今後どのように取り組んでいくのか伺いたい。

教育長答弁

情報社会の進展により、いつでも、どこでも、簡単にインターネットを利用できる時代になり、学校においても、子どもたちが自ら調べて学習する場面などで、活用しています。
その一方で、スマートフォンの普及により、子どもたちがソーシャルネットワーキングサービス、 SNSやネットゲームなどに費やす時間が多くなってきた、という実態があります。
こうしたスマートフォンの長時間利用により、学習に身が入らなくなる、人間関係が希薄になるなど、様々な課題が顕在化してきました。
そこで、小・中学校では「総合的な学習の時間」や「技術・家庭」、高校では教科のひとつである「情報」の授業を通して、スマートフォンなどの適切な利用について学習する機会を設けています。
また、子どもたちがスマートフォンなどを利用する場合は、親子で利用のルールを話し合うことが大切です。県教育委員会では、県民局などと連携し、家庭でのルールづくりの参考となるリーフレットを、小学校 4年生や中学校1年生の保護者に配布することで、家庭での適切な利用を促してきました。
さらに、今年度から、ハイスクール議会で提案のあった、 SNSの利用に長けた高校生たちによる「情報議会」を設置し、生徒自らが教材を作成するとともに講師となって、教職員に研修する取組に着手しました。
この「情報議会」の中では、インターネットの長時間利用の問題についても議論される予定です。
高校生自らが話し合い、ルールづくりに取り組むことが期待されます。そして、その成果を県立高校だけでなく、市町村教育委員会にも提供し、小・中学校での活用を働きかけていきます。
今後とも、県教育委員会では、これからの情報社会を生きる子どもたちに、単にインターネットの利用を制限するのではなく、スマートフォンなどと上手に付き合える、モラルとスキルを身に付けてもらえるよう取り組んでまいります。

要望

「岡山県で、利用制限のルール、小中学校では午後 9時以降、スマートフォンなんかを親に預けるという、こういう統一ルールを全国で初めて、この11月に決めたそうです。強制力はないということですが、一つの積極的な取組みということで、検討していただければなというふうにも思います。
また、神奈川ハイスクール議会 2014の政策提言で、教員向けに高校生が研修講座を開催する、これも非常にユニークな試みだと思いますが、その中で、この利用制限のルール等についても様々なものが出て来ると思いますので、是非参考にしていただきたいと思います。