公明党神奈川県議団

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子どもたちの心を育てる教育について(2)いのちの授業について

赤井 かずのり 議員 (平塚市)

質問要旨

本県では、子どもたちが自分や他者のいのちを尊重し、夢や希望をもって生きることの大切さや、他者を思いやる心を育むことを目的に、「いのちの授業」を展開している。
自分と他者のいのちを大切にする優しい心を育み、友人や周囲の人たちに対して思いやりのある行動ができるようになるためには、子どもたちが学校だけでなく様々な機会を通じて「いのちとは何か」について考えることが重要である。学校に限らず、様々な方々が、様々な場面で「いのちの授業」に取り組むことで、多くの子どもたちに「いのちを大切にする心」を育んでほしい。

そこで、神奈川県が進めている「いのちの授業」の取組に対する効果について伺いたい。また、「いのちの授業」をより多くの方に知っていただき広めていくために、今後どのように取り組もうとしているのか伺いたい。

教育長答弁

いのちの授業は、学校や地域の活動を通して、子どもたちにかけがえのない「いのち」の大切さに気付いてもらい、人を思いやる心を育むことを目的とした取組です。
具体的な取組として、例えば、小学校では、理科の授業でメダカの卵が孵化する様子を観察し、生命の誕生の素晴らしさを学んでいます。
また、昨年度からいのちの授業を受けて感動したことを綴った作文を募集し、その中で特に優れた作文を書いた児童・生徒と、授業を行った方を表彰する「いのちの授業大賞」を実施しています。
これらの取組の効果ですが、「いのちの授業大賞」に応募いただいた 1,914もの作文は、そのどれもが「いのち」の大切さについて子どもたち自身が真剣に考えたものでした。
例えば、農業高校の生徒が自ら育てたブロイラーの解体実習を通して「いのち」の重さを改めて感じたことなどが綴られており、この取組を通じて「いのち」を大切にする心が、子どもたちに着実に育ってきているものと考えています。
また、幼稚園、小学校から高校、さらには特別支援学校で、今年 10月末までにいのちの授業に取り組み、県教育委員会に実例を報告いただいた学校は、昨年度の259校から628校に増えております。
今後は、地域においても、この取組を広げていくために、より多くの方にいのちの授業の素晴らしさを知っていただく必要があります。
そこで、県教育委員会では引き続きいのちの授業の取組をホームページ等で広く紹介していきます。また、テレビ局と協働し「いのちの授業大賞」の表彰式をテレビで紹介するなど周知してまいります。
さらに、 PTA団体等との連携により、多くの保護者が集まる様々な機会を活用して「いのちの授業大賞」をお知らせしたり、作品集を配布していきます。
こうした取組により、学校はもとより、地域や家庭においても、様々な方により、いのちの授業が実践され、子どもたちにさらに「いのち」を大切にする心が育まれるよう、一層の推進を図ってまいります。

要望

 「いのちの授業」につきましても、これは知事が提案されて、 25年度には2,000通の応募。26年度は3,000通の応募があったと伺いました。非常に素晴らしい内容だと思います。特に、犬猫の虐待、これが犯罪につながるという風に言われております。命を大切にする。こういうようなことを子どもたちに伝えるということは、非常に大事だと思いますので、様々な方法を持って、特にこの「いのちの授業」、大きく啓発をしていただきたい。宣伝をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。