公明党神奈川県議団

ホーム所属議員 重点政策 活動リポート ニュース 本会議 常任委員会 特別委員会 ご意見・ご要望

高圧ガス保安体制の充実強化について

西村 くにこ 議員 (川崎市川崎区)

質問要旨

首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会から、羽田空港の年間の発着回数を増加させる案が示された。南風時の飛行経路案は川崎区の上空を飛行するルートであり、地元の住民や企業は騒音や振動を懸念している。羽田空港の機能強化を実現するためには、地元の理解を得ることが重要であり、地元が、羽田空港の機能を強化することによって生み出されるメリットとデメリットを把握し、冷静に判断することができるよう、詳細な情報が明確に提供されなければならない。

そこで、今回提案された羽田空港の機能強化案が、どのようなメリットを地元や県全体にもたらすと考えているのか。また、殿町地区に進出した企業や研究機関は、騒音や振動などの影響を懸念しているが、県としては、新たな飛行経路による影響をどのように把握し、対応していこうとしているのか、所見を伺いたい。

知事答弁

はじめに、羽田空港の機能強化案が地元や県全体にもたらすメリットについてです。
首都圏空港は、現在の処理能力では、 2020年代に航空需要を満たしきれないという予測であり、近隣諸国の主要空港との競争を勝ち抜き、アジアなどの成長力を取り込むために、さらなる機能強化が強く求められています。
特に、羽田空港の国際線発着枠の拡大は、本県に、「ヒト」や「モノ」の大きな流れをもたらしますので、そのメリットは多大なものがあります。
県が、平成 24年度に行った調査では、羽田空港を利用する外国人の約4割が本県を訪れるという結果が出ていますし、21年度に行った羽田国際化に関する調査では、多額の経済効果が全県域に及ぶと分析されています。
また、地元の殿町地区においては、海外との人材交流や経済活動の利便性が一段と高まりますので、グローバル企業の進出が促進され、周辺地域でのビジネスチャンスも膨らむと期待されています。
次に、新たな飛行経路による殿町地区への影響についてです。 新たな飛行経路は、南風のときに、航空機が南西向きに離陸し、殿町地区上空を低い高度で上昇するというものであります。
国からは、騒音影響がある地域の概略の予測図が示されており、実験動物中央研究所など研究施設がある殿町地区やそれに隣接する地域などが、影響を受けるとされています。
ただ、騒音の影響範囲は、実際に使用する航空機の種類や飛行経路などで大きく変わりますし、瞬間的に発生する騒音や振動がどの程度あって、それが研究環境にどのような影響を与えるかなど詳しいことは、まだ確認されていません。
そこで、県では、この地域の特性に即した詳細な影響予測や対策などについて、丁寧な説明をするよう、国に求めているところです。
また、地域の声をお聞きすることが大変重要となりますので、川崎市と連携して、町内会や企業も参加している「殿町 3丁目地区連絡協議会」などから意見や要望をいただいて集約した上で、国に要請してまいります。